JavaScriptライブラリjQueryの開発者として知られるJohn Resig氏による記事「A Web Developer's Responsibility」の翻訳です。全体の主旨は、
- Webブラウザのバグ報告を積極的に行おう
- ナイトリービルドのWebブラウザを使おう
の2点です。
Web開発者はブラウザ自体が抱えているバグや他ブラウザとの非互換性に悩まされることが多いです。また、たとえ不具合を発見したとしても「きっとほかの誰かも見つけているだろう」とそのままにしてしまいがちです。著者は、多くの開発者がバグ登録はおろかナイトリービルドのブラウザさえ利用したことがない現状を嘆き、開発対象のブラウザを改善しようと努めるのはすべてのWeb開発者の責任である、と強く主張しています。
そしてより多くの開発者がバグ登録を行えるよう「良いバグ報告の登録方法」として詳しいバグ登録の方法や意点について丁寧に解説しています。どのようなバグなのか適切に分類し単純なテストケースを用意することがバグ登録の重要なポイントであり、実際に著者が登録したバグを紹介し具体例を示しています。
また、登録しようとするバグがすでに修正されていないかを判別したり、新しいバージョンが正式公開されたときに自身が書いたコードが動かないということがないよう、ナイトリービルドの利用を勧めており、各ブラウザのナイトリービルドの入手先も記載してあります。
翻訳した人の補足として、テストケースがしっかりしていれば英語が多少おかしくても問題ないようで、いくつかのブラウザでは日本語でバグ登録を受け付けているようです。
URL:http://nanto.asablo.jp/blog/2009/05/06/4289222