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Debianがglibcからeglibcに変更したきっかけはUlrich Drepper氏の問題行為

有名ライブラリにまつわるゴシップ記事です。有名なLinuxディストリビューションの一つDebian GNU/Linuxが、標準Cライブラリである「glibc」を組み込み用途で作られた「eglibc」に置き換えることが開発者のブログにより明らかになりました。

変更する理由として、glibcでは直っていない重要なバグが修正されていることや組み込み向けのサポートなどを挙げていますが、どうやらこれらは「建前上の理由」で、本当の理由は別にあるようです。glibcのメンテナであるUlrich Drepper氏が、トラブルメーカーでもあったようです。ARMアーキテクチャに特化したバグ指摘について「そんなクズのアーキテクチャ以外では問題なく動く」と一蹴したり、gethostbyname( )の振る舞いが変更されたのに対し不満を述べると「お前に給料をもらった覚えはない」とバグ報告の再オープンを拒否するなど、数多くのトラブルを起こしています。見方によっては技術的に正論を言っているという評価も少なくないのですが、Debian側のARMを含む幅広いプロットフォームをサポートしていく方針や、eglibcのミッションである「開発者同士の協調や尊重」が、今回の移行を決断する決め手になったようです。

Linuxに関する風刺をつづったLinux Haters Blogの記事では、eglibcのことを「glibcからバカ(jackass)を抜いたもの」と言い表しています。

URLhttp://www.atmarkit.co.jp/news/200905/07/glibc.html

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