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2011年3月4日,Rubyで書かれた軽量Webアプリケーションフレームワーク「Sinatra 1.2.0」がリリースされました。Sinatraはその記述量の少なさにより人気を博し,PythonのFlaskやScalaのScalatra,JavaScriptのExpressJsなど,多くの言語でSinatra風フレームワークが次々と登場するなど大きな影響を与えています。シンプルでありながらも,十数ものテンプレートエンジンに対応し,簡単に切り替えられるなど柔軟さも兼ね備えています。
今回の1.2.0のリリースにて行われた主なアップデートは次のとおりです。
- テンプレートエンジン「Slim」「Markaby」のサポート
- レイアウトに異なるテンプレートエンジンを使える:layout_engineオプションの導入
- before/afterフィルタで条件指定のサポート
- 名前付きキャプチャのサポート(Ruby 1.9ユーザ向け)
SinatraはRackと呼ばれるWebサーバ/Ruby Webフレームワーク間のインタフェース仕様に準拠しているためWebサーバを選ばないことに加え,Rackベースで動作するRubyアプリケーションのクラウド環境である「Heroku」にて動作させることもできます。一工夫することでGoogle App Engineにも対応できますので,今後さらにSinatraが活躍する場が増えることでしょう。
URL:http://www.sinatrarb.com/