2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震により、各所で義援金キャンペーンが行われました。そして技術書を扱う出版社で有名なオライリー・ジャパンがEbook Storeで扱っているすべての電子書籍を半額で販売し、一部を除いた売り上げ金額のすべてを日本赤十字社への義援金に充てるキャンペーンを行いました。半額になるという魅力や期間が数日間と短いこともあり、アクセスと注文が殺到しました。
キャンペーンは2011年3月26日の午前0時に終了しましたが、終盤近くはサイト自体が重くなるほどアクセスが集中しました。注文が成立すると電子書籍に署名を付与するなどの処理が行われ(1冊につき平均19秒ほどかかるそうです)、少し経つとダウンロードURLが送られてくるのですが、今回あまりに注文数が多くなり捌ききれなかったため、最高130時間以上もの待ち時間が発生することになってしまいました。
今回の震災や原発の影響により食品や水などの買い占めが行われ問題となりましたが、今回のような注文殺到はうれしい事象と言えるのではないでしょうか。厚かましいお願いではありますが、今回のようなキャンペーンは十分なキャパシティプランニングを行ったうえで他の出版社でも展開してほしいなと思いました。
URL:http://www.oreilly.co.jp/editors/archives/2011/03/deal-of-the-days-support-disater-relief.html