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音楽制作を通じてプログラミングを学ぶ

私の趣味の一つに音楽がありますが、音楽制作の世界にはなぜかLispがよく使われています。オープンソースの波形編集ソフト「Audacity」のプラグインを記述する言語はLispベースです。また、Clojureで音色やシーケンスを記述する音楽プログラミング環境に「Overtone」があります。このOvertoneはMac OS X上で動くSchemeベースの音楽プログラミング環境「Impromptu」にインスパイアされています。さらに現代音楽家のIannis Xenakis氏はCommon Lispにて作曲アルゴリズムを研究していました。

私はオブジェクト指向言語とは勝手が違うLispに慣れるよう長い時間をかけてきましたが、そのかいあってAudacityやImpromptuを使って音楽を楽しみつつLispにも馴染むことができました。Lispとは違いますが、Max/MSPと呼ばれるGUIベースで音をプログラミングするソフトをいじったことでオブジェクト指向の概念をつかんだ、という人を何人も知っています。音楽を作るという行為とプログラミングには何かしら密接な関係があるのかもしれません。ちなみに、その場でプログラミングする姿を見せることを「ライブコーディング」と言いますが、もともとは音や映像をその場で作り出すことを指すようです

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