オブジェクト指向を本格的にサポートしたPHP 5以降、SymfonyやZend Framework、CakePHP、CodeIgnitierなどのフレームワークを生まれました。その後、名前空間をサポートしたPHP 5.3がリリースされるとコードの抜本的な構造などを見なおした次世代フレームワークが次々に登場します。
Symfonyプロジェクトの創始者であるFabien Potencier氏は、ブログ記事で2012年9月6日にZend Framework 2.0とSymfony 2.1が奇しくも同日にリリースされたたことから、Zend Frameworkのリリースを祝福したうえで、「Symfonyを使うべき理由」としてさまざまなコンポーネントを組み替えて利用できることや、採用事例の多さ、コミュニティの活発さなどを挙げました。
この記事には数多くのコメントが寄せられ、CakePHPのコア開発者のJose Diaz-Gonzalez氏は手軽さやデータを配列で扱うこと、コミュニティの活発さを挙げて「CakePHPを使うべき理由」として公開し、さらにZend FrameworkのEvan Coury氏もZend Frameworkもコンポーネント志向であったことや採用事例、コミュニティの活発さを挙げて「Zend Frameworkを使う理由」を公開します。
一見、激しい応酬に見えないこともありませんが、節度を守った形で大いに論争を楽しんでいるといった空気が印象的です。また各種フレームワークがそれぞれ機能面では似てきたこともあり、特にコミュニティを強調してアピールするようになったのも目新しい点と言えるのではないでしょうか。
URL:http://fabien.potencier.org/article/65/why-symfony
- 著者プロフィール
安藤祐介(あんどうゆうすけ)
下北沢OSSカフェの常連。PHP版Redmineを開発しつつ各地で講演活動中。
Twitter:yando
小倉純也(おぐらじゅんや)
QNYP、LLC.のプログラマ。そろそろ自社サービスをサービスインしないと……。
Twitter:junya
溝畑考史(みぞはたたかし)
この号が出るころには新天地で活躍、しているはずです。
Twitter:beatak