ソフトウェア開発におけるプロジェクト管理は,
ExcelとITS,2つのプロジェクト管理ツール
Excelによるプロジェクト管理
日本のソフトウェア開発の現場では,
- 誰もが使えるOffice製品である
- 操作の学習コストが少なくて済む
- 誰に配布しても閲覧,
編集できる
- スプレッドシートの利点を活かせる
- 一覧表示に長けている
- 帳票表現や整形がしやすく印刷もできる
- 結果の集計やグラフによって可視化できる
誰もが使えるというのはどの分野でも強みです。表現力の高さも相まって,
ITSによるプロジェクト管理
一方,
この時期は,
当初,
- バグを発見し,
バグ情報を起票する - 改修の可否を意思決定する
- バグの原因を分析する
- 改修作業を行う
- 改修内容とテスト結果を確認する
- バグ改修版をリリースする
これらが一連のワークフローを形成すると,
ExcelとITSの違い
それでは,
- 情報の管理形態
- 取り扱える情報の性質
- 成果
(物) との関連性とそのしやすさ
情報の管理形態
Excelはファイル単位で情報を管理します。ファイルサーバやクラウドストレージなどで共有しない限り,
ITSはDBで一元管理されており,
取り扱える情報の性質
Excelでの情報は,
ITSでは,
成果(物)との関連性
ソフトウェア開発でのプロジェクト管理という性質上,
Excelでのプロジェクト管理では,
ITSでは,
以上をまとめると,
表1 ExcelとITSの特徴
項目 | Excel | ITS |
---|---|---|
情報の管理形態 | ファイル単位でデータを管理。情報の集中と分散は手作業で行わなければならない | DBでデータを一元管理。情報は集中管理されている。DBにアクセスできないと情報を得られない可能性がある |
情報の性質 | 静的。履歴の記録や, | 動的。ワークフローをあらかじめ定義する。情報の履歴を記録し, |
成果 | 進捗と成果 | 進捗と成果 |