Cerebras CS-1は,
CS-1はAI処理
具体的にはNETL
計算流体力学と言えば歴史あるスパコン応用分野の1つです。つまりこの発表はCerebrasのアーキテクチャがAI処理以外の,
論文を読むのは大変ですが,
- 注1) 2020年11月に開催された,スパコンのトップカンファレンス。
- 注2) Computational Fluid Dynamics - CFD, 数値流体力学とも言う。
- 注3) "Fast Stencil-Code Computation on a Wafer-Scale Processor"(Kamil Rocki, et al. 2020)
- 注4) AI分野を超えたウェハースケールコンピュータの活用領域: 計算流体力学分野で記録更新(2020年11月17日)。画面右下のメニューから日本語・英語を切り替えて表示できます。以降,記事中のブログはこの記事を指します。
発表の概要
まず,
- 発電所の流動床燃焼をモデリングするNETLのソフトウェアの一部をCS-1に移植したところ,
- NETLで運用されている米国24位,
世界82位のスパコンであるJoule 2. 0に対して, - 200倍以上の処理性能を得た
Joule 2.
対してCS-1は1台,
ブログの内容はCS-1のアーキテクチャ概説へと続き,
- 注5) Cerebras Systems and NETL Set New Compute Milestone(2020年11月18日)。ただ数字はどちらも最大消費電力で,今回の比較実験時の電力ではありません。それにしても桁違い,ということだけ見てください。
CS-1のアーキテクチャ
高い性能が出せた理由を説明する前に,
まずブログにあるWSEの構成図
図の左に一つの計算コア
そして各チップ内部のコアは,
このタイル状に並べられたコアの群に対して,
読者の皆様にはこの構造を頭に置いていただいて,