新春特別企画

OSS(オープンソースソフトウェア)の開発に参加したいあなたへ

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他の人と一緒にやってみる

2つ目のやり方は「他の人と一緒にやってみる」です。やったことがない上に1人でやるなら不安も大きいでしょうが,何人かでやれば不安は減ります。もし,一緒にやる人がすでにOSSの開発に参加している人なら不安はもっと減ります。

まずは物理的に身近にいる人に一緒にOSSの開発に参加してみようと誘ってみましょう。興味がある人が見つかったらチャンスです。一緒にやってみましょう。

インターネット上でつながりのある人を誘ってみるのもよいです。Twitterやチャット,メッセージアプリで,リアルタイムで相談できますし,必要なら画面を共有したりビデオチャットで話をしたりしながら取り組むこともできます。

既存のつながりで一緒にやる人が見つからなかったら近隣の技術コミュニティーに参加してみましょう。特定のOSSをテーマにしていることが多いはずです。RubyやPHP,Python,JavaScriptなど,OSSのプログラミング言語をテーマにしているコミュニティーは見つけやすいでしょう。ライブラリーやツールをテーマにしているコミュニティーもあります。そこのコミュニティーに参加して,テーマにしているOSSの開発に一緒に参加してみようと誘ってみましょう。興味が同じなので一緒にやる人が見つかりやすいはずです。すでに開発に参加している人もいる可能性も高く,その場合はさらに不安が減ります。口頭で相談しながら進められるからです。

技術コミュニティーに参加しづらい場合は,OSS Gateが開催しているワークショップに参加するとよいでしょう。まさに「とりあえず1回OSSの開発に参加する」を体験する内容になっています。

2018年1月現在,OSS Gateのワークショップを開催しているのは次の地域です。開催予定日はイベントページで確認できます。

  • 東京
  • 札幌
  • 大阪
  • 京都

次の地域でも開催準備を進めています。

  • 広島
  • 島根
  • 沖縄

近隣で開催されていたらぜひ参加してみましょう。残念ながら近隣で開催していない場合は動画レポートで様子を体験できます。

1人ではなく,他の人と一緒にやるならいけそうな気がしてきた人は,実際にやってみましょう。

あとはあなたが歩き出すだけ

OSSの開発に参加する方法を紹介しましたが,テクニック的なことはなにも紹介していないことに気づいていましたか? テクニック的なこととは,たとえば「issueを報告する前にすでに似たような報告がないか確認しよう」ということです。

私の考えでは,そういうことは次のステップでよいのです。最初からできるだけうまくやろうとするあまりハードルをあげて,結局一歩目を踏み出せなくなってしまったらもったいないです。

テクニックは徐々に身につけていくことができます。最初からうまくできることよりも,うまくできなったときにどうするかのほうが重要です。たとえうまくできなかったとしても,次からその経験を活かしてうまくやっていくなら一緒に開発する人たちはあたたかく仲間として迎え入れてくれるでしょう。

この記事の中でたびたび言及しているOSS Gateという取り組みですが,この名前にした理由は「OSSの開発に参加し始めるには門(ゲート)をくぐらないといけない。試練があるんだよ」ではありません! ⁠門があると思っているかもしれないけど,それは自分が勝手に築いちゃった門じゃない? 一度通ってしまえば実は門なんてなかったんだって気づくよ」です。OSS Gateのロゴは鳥居です。そこには鍵も扉もないんです。OSSの開発に参加しましょう。門は開いています。あとはあなたが歩き出すだけです。

著者プロフィール

須藤功平(すとうこうへい)

株式会社クリアコード代表取締役。OSS Gate発起人の1人。

自分が主語のときは「貢献」を使わない。自分がやりたくて開発に参加しているだけであって,だれかのためにやっている気分ではないので,「貢献」だとモヤモヤするから。

大事にしていることは続けること。ユーザーが自由に使えるソフトウェアの開発もOSS Gateも続けられるようにやっていきたい。

GitHub:kou
インタビュー:Rubyist Magazine - Rubyist Hotlinks 【第 36 回】 須藤功平さん
Twitter:@ktou