はじめに-この特集のねらい
この特集では,
ソフトウェアはさまざまな因子
こうした課題を解決するために考え出された効率的な組み合わせテスト技法は,
この特集ではこのうち,
この特長を備えているオールペア法のツールが,
組み合わせテストとパラメータ数
パラメータの組み合わせがテスト結果に影響を与える場合がありますが,
表1に,
表1 欠陥に関係したパラメータ数の割合
要因数 | 組込み機器 | ブラウザ | サーバ | データベース |
---|---|---|---|---|
1 | 66 | 29 | 42 | 68 |
2 | 31 | 47 | 28 | 25 |
3 | 2 | 19 | 19 | 5 |
4 | 1 | 2 | 7 | 2 |
5 | 2 | 0 | ||
6 | 1 | 4 |
表1から,
次に,
表2 ビジネスホンシステムでの実例
要因数 | 割合[%] | 累積割合[%] |
---|---|---|
1 | 63. | 63. |
2 | 32. | 96. |
3 | 3. | 100 |
この例からも明らかなように,
- ※1)
- R.
D.Kuhn et al. “Software Fault Interactions and Implications for Software Testing,” IEEE Transactions on Software Engineering, 30(6), June 2004
直交表の特徴
効率的な組み合わせテストの技法のひとつである直交表は,
表3 直交表の例
1 | 2 | 3 | |
---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 1 |
2 | 1 | 2 | 2 |
3 | 2 | 1 | 2 |
4 | 2 | 2 | 1 |
表3は,
この表が,
- (1) 1列目と2列目に着目し,
1と2のすべての組み合わせがあることを確認します。 - (2) 1列目と3列目に着目し,
1と2のすべての組み合わせがあることを確認します。 - (3) 2列目と3列目に着目し,
1と2のすべての組み合わせがあることを確認します。
すべての値のペアを含んでいることが確認できたと思います。この方法ですべての組み合わせが確認できれば,
この方法は,
表4 直交表 L8(27) の例
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 |
3 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 |
4 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
5 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 |
6 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 2 | 1 |
7 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
8 | 2 | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 |
- (1) 1列目と2列目を確認します。
- (2) 1列目と3列目を確認します。
- :
- (6) 1列目と7列目を確認します。
- (7) 2列目と3列目を確認します。
- (8) 2列目と4列目を確認します。
- :
- (11)
2列目と7列目を確認します。 - (12)
3列目と4列目を確認します。 - :
- (15)
3列目と7列目を確認します。 - :
- (21)
6列目と7列目を確認します。
この直交表で任意の2つの列を見ると,
直交表を使った組み合わせテストでは,
ただし,