2回に渡ってSubversionの使い方,
SVKって何?
Subversionからいくつかの派生プロジェクトが生まれました。派生プロジェクトの1つに,
SVKの一般的な作業フローは図1のようになります。まず,
例えば,
このような状況でSVKは威力を発揮します。SVKのリポジトリにSubversionのリポジトリのミラーを作成します。次にミラーからSVKのリポジトリ内にローカルブランチを作成し,
SubversionがCVSの基本的なバージョン管理の機能を改良したものであるのに対し,
- オフライン操作:いくつかのバージョン管理システムはオフラインで操作できません。SVKではオフラインでも,
リモートのリポジトリに対する読み込み専用の操作が可能です。 - 分散操作:オフラインでもSVKへのリポジトリへの操作はすべて可能です
(オンラインになったときに変更を同期できます)。 - マージのトラッキング:ブランチ間のマージは自動的にトラッキングします。そのため,
マージするときに手動でリビジョン番号を指定するなどの煩わしさはありません。 - パフォーマンスとスケーラビリティ:他のバージョン管理システムと比較してパフォーマンスやスケーラビリティに優れていると言われています。
- 複数のバージョン管理システムのサポート:リモートのリポジトリとして,
SubversionだけでなくCVSやPerforceなどとミラーリング, 同期できます。 - データの取り扱い:Subversionと同じ仕組みでテキストデータやバイナリデータを扱います。バイナリデータも効率的に差分をとることができます。
SVKのインストール
SVKのインストール方法を説明します。SVKの最新バージョンは,
$ sudo aptitude install svk
MacOS Xでは,
Windows環境には,
次のツールをインストールしておくと,
インストールが終ったらWindowsを再起動してコマンドプロンプトを立ち上げ,
> svk -v
次のメッセージが出力されれば成功です。
This is svk, version v2.0.2 (using Subversion bindings 1.4.4)
Subversionと違いSVKはまだGUIクライアントがないなど,