Java Expert+gihyo.jp Presents Sun Microsystems, Inc.スペシャルインタビュー集

エンタープライズJavaの鍵を握る GlassFish最新動向

GlassFishのロードマップ

「GlassFishは、2006年5月、v1.0がリリースされました。その後、v1.0のUR(Update Release⁠⁠、そしてv2.0の開発が進んでいます。v2.0は2週間後にリリースされる予定です(取材後2007年9月17日にリリースされました⁠⁠。

現在はv2.0と並行して、v2.0をベースにした、Sailfinと呼ばれるSIPプロトコルをサポートしているSIPサーバ環境の開発とv3.0の開発が進んでいます。

詳しくは私のblogをご覧ください。また、日本語情報としてThe Aquariumの日本語版もぜひご覧ください⁠⁠。

Distinguished Engineer Java Web Services、Eduardo Pelegri-Llopart氏。
メモなどを使い、丁寧に解説していただきました。
Distinguished Engineer Java Web Services、Eduardo Pelegri-Llopart氏。メモなどを使い、丁寧に解説していただきました。

GlassFishのライセンス

「GlassFishは現在デュアルライセンスを採用しています。1つはGPLv2、もう1つはCDDLです。

GPLv2はLinuxコミュニティに対し、CDDLはエンタープライズ業界に対して、ライセンスフレンドリの姿勢を示したもので、今後もこれは変更する予定はありません⁠⁠。

v3.0の中核は⁠HK2⁠

「次バージョンについて、最も重要な技術は⁠HK2(Hundred Kb Kernel)⁠です。これは、モジュールシステムを提供する機能で、OSGiなどの拡張性が高まります。

現在、Jerome Dochez氏が中心となって開発が進められています⁠⁠。

エンジニアへのコメント

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「今、とくにJRubyやJavaFX Scriptなど、Java VM上で動くスクリプト言語の融合に注目が集まっています。これは今最も楽しいことの1つです。ぜひ皆さんも触れてください。

また、日本のエンジニアの方には、ぜひ国内だけではなく、海外のコミュニティに積極的に参加してもらいたいです。英語の壁があるかもしれませんが、ひるまずに少しずつでもコミュニケーションを取っていただき、自分からどんどん発表していってもらいたいですね⁠⁠。

Project GlassFish
https://glassfish.dev.java.net/

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