第2回はパフォーマンスチューニングの基本についてMySQLをベースに解説します。
データベースのパフォーマンスとは?
データベースの処理性能の善し悪しとしてパフォーマンスという言葉でまとめて語られることもありますが,
処理の多重度の変化によってこれらの要素の値が変化していきます。スループットとレスポンスタイムはいずれも多重度の変化に対して単純に線形に変化するものではないので,
パフォーマンス測定のポイント
パフォーマンスチューニングにあたって,
ハードウェアリソースについては,
表1 主に計測する点
リソース | 計測する項目 |
---|---|
CPU | CPU利用率 |
メモリ | メモリ利用率, |
ストレージ | 帯域利用率, |
ネットワーク | 帯域利用率, |
UNIX系OSではvmstatやiostat,
MySQLサーバ内部での処理状況の確認は,
ベンチマークテスト
構築したシステムが要件を満たしていることを検証するためにベンチマークテストを行います。MySQLのサポートエンジニアで
このベンチマークテストの前に確認しておくべき点が3点あります。
- 見積もり
- シナリオ
- 基礎性能
1. 見積もり
まず,
業務システムの場合には利用者数の変動も企業の成長計画に照らし合わせることで見積もることがそこまで難しくはなく,
2. シナリオ
ベンチマークテストの中で実行する処理は,
3. 基礎性能
データベースを使ったベンチマークテストの前に,