Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション

第9回 Flash CS3による開発

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アプリケーションのテスト

アプリケーションの動作確認は,通常のFlashムービーと同じくムービープレビューで行います。ただし,実際のAIR実行環境で再生される点が異なります。ムービープレビューを行うと,SWFファイルと一緒にアプリケーション記述ファイルが作成され,それがADLに渡されます。なお,ムービープレビュー中は,trace()メソッドによる出力確認はできません。trace()を使いたいときは,[デバッグ]メニューの[ムービーのデバッグ]で動作確認します。また,アプリケーションとして書き出す際にSWFファイルは作成されないため,事前にテストを兼ねてSWFファイルを書き出しておく必要があります。

アプリケーションの設定と書き出し

[コマンド]メニューから「AIR - Application and Package Settings」を選択すると,設定ダイアログが開きます。ここでアプリケーション記述ファイルの内容とパッケージングの設定を変更できます。

アプリケーションおよびパッケージングの設定ダイアログ

アプリケーションおよびパッケージングの設定ダイアログ

設定項目は以下の通りです。アプリケーション記述ファイルの詳細等はバックナンバーもあわせて参考にしてください。

アプリケーションの設定

File nameインストール時のファイル/フォルダ名
Nameインストーラ等に表示されるアプリケーション名
AIRファイルの名前にも使われる
IDアプリケーションの識別に使われるユニークID
Versionアプリケーションのバージョン
Descriptionアプリケーションの説明
Copyrightアプリケーションに対するコピーライト表記
Window styleウィンドウクロームの指定
Iconアプリケーションアイコンの指定

アプリケーション記述ファイルの設定

Use custom application descriptor file既存のアプリケーション記述ファイルを使う場合にチェックし,ファイルを指定する

インストーラの設定

Destination folderAIRファイルの保存先(Mac版のBeta 1では変更ができない)
Included FilesAIRファイルに同梱するファイル

今回のサンプルではWindow styleは「Custom Chrome(transparent)」を選択して透過背景にします。また,外部SWFを使っているため,忘れずにIncluded filesに追加しておきます。設定が完了したら,[Package]をクリックしてAIRファイルを書き出しましょう(書き出しは[コマンド]メニューの「AIR - Package AIR File」でも可能です⁠⁠。その際,パスやファイル名にスペースや2バイト文字を含めないようにしてください。

なお,Mac版のBeta 1では設定ダイアログで[OK]をクリックしても設定内容の大半が保存されません。設定後そのまま[Package]で書き出す必要があるので注意してください。しかし,毎回最初から設定を入力するのは面倒です。いったんアプリケーション記述ファイルが書き出されたら,以降は[Use custom application descriptor file]でそれを指定した上で,必要に応じて残りの設定を行うとよいでしょう。

著者プロフィール

タナカヤスヒロ

早稲田大学卒業後,DTP業務を経てマルチメディア系制作会社へ。Macromedia Directorにのめり込む。フリーランスとなりFlashにシフトしてからもデスクトップ絡みの仕事が絶えず,Apolloにも勝手に縁を感じている。現在株式会社antsに所属。ants Lab.にも記事を上げている。

URLhttp://labs.anthill.jp/

著書