2ちゃんねる検索、オープンソースの全文検索エンジンSennaの開発で有名な未来検索ブラジルさんへのインタビュー、後編です。
入社試験
――技術者は募集されているんですよね?
竹中:常に! いつでも!
――条件はあるんですか?
末永:一緒にご飯を食べるっていう話?(笑)(注1)
深水:一緒にご飯を食べて楽しい人と、バグが出たら歯ぎしりをしてくれる人、だっけ?
竹中:まあ、自分の書いたコードに責任を持ってくれる人がいいですね。自分の書いたものにプライドを持つのは、芸術家と同じで、自分の作品に愛着を持つことだと思うんですよ。そういうことが、荒削りでもいいのでわかっている人がいいですね。
――それを判断する基準はあるんですか?
竹中:ある程度時間はかかりますけどね。たとえば、何か障害が出たときに、それを知ったあとでどんな行動を取るかとか。そういうのでだいたいわかりますよね。
――採用する前だったらどうでしょう?
竹中:採用前だと「どの言語が嫌いですか?」みたいなことを聞いたりしますね。で、「嫌いな理由はなんですか?」みたいな。理由があって何かを選んでるっていう人は、さっきのような愛着を持っている確率が高いんじゃないかと。実際にCのコード書いてみろ!みたいなことはやらないですけどね。
末永:SennaはCのコードを書いてもらいますよ。
――採用が別々なんですか?
末永:いや、担当者が適当に面接するっていう。
――じゃあ、末永さんがやるときは「Cちょっと書いてみて」みたいな。
末永:はい、書かせますね。あとは好きなOSを聞いたり。
竹中:それもいいかもねー。
末永:僕が面接のときに聞かれたんですけどね。
竹中:それ、ひょっとして僕が聞いたの?
末永:はい。
竹中:すいませんねぇ(笑)。
モリタポの由来
――最後に、モリタポの名前の由来を教えてください。2ちゃんねるの用語サイトには「森田健作ポイント」が由来だと書いてありましたが。
竹中:「タポ」っていうのが、タポタポしてて、すごくいい語感だと思って決めたんですよね。「モリ」は別になんとも。
――決まった瞬間っていうのがあるんですか?
竹中:ありますね。
深水:お店で話し合ってて、ひろゆきは「モリタポ嫌だ」って言ってたけど、途中で寝ちゃったんですよ(笑)。で、結局モリタポになって、お店が閉まるから帰るぞーって言って、ひろゆきが「何になったんですか?」って聞くから「モリタポ」だって言ったら、「あぁぁぁぁ」って(笑)。
竹中:普通は「モリタ」+「ポ」で考えることが多いと思うんですけど、僕の中では「モリ」+「タポ」なんですよね。
――で、「モリ」は何なんですか?
竹中:モリは……。
深水:森田健作ポイントでしょ?
竹中:まぁ、そういうことでいいですよ。
末永:みんな細かい記憶は定かではないんですよね。
竹中:でも、僕は「タポ」のタポタポ感で決めた。これは間違いないです。「モリ」は……過去のしがらみです。
末永:えーあまりオチがつかなかったですね。
竹中:でもまぁ、今のが新説です! 独占スクープですよ! これ(笑)。
――今日は独占スクープ三昧ですね(笑)。
竹中:発売日あたりでポイントの名前を変えてたりしてね(笑)。
――えー!