表紙の人

第6回岩井明史さん、佐藤洋介さん

写真:平野正樹
岩井明史さん(左)、佐藤洋介さん(右)(写真:平野正樹)
プロフィール
岩井明史(左)
所属⁠株⁠デンソー
電子プラットフォーム開発部
業務内容現在、ソフトウェアプラットフォーム開発に従事。AUTOSAR、JASPARなどの自動車ソフト関係の標準化コンソーシアムにも参画中。デンソーの枠を超えて、自動車分野の標準ソフトウェア基盤普及に取り組む。
モチベーション自動車分野のみならず、幅広くソフトウェア分野に関心があり、日本の組込みソフトの活性化、組込みエンジニアの地位向上に貢献したい。現在、経済産業省支援のもと、日本の良さを活かした自動車用基盤ソフト開発にトライ中。モットーは、シンプルイズベスト(シンプルなものは無駄がなく美しい。複雑なソフトウェアをいかにシンプルに作るかが永遠のテーマ⁠⁠。
陰のMacオタクでもあり、常日頃「頑張れスティーブジョブス!」と念じている。
佐藤洋介(右)
所属⁠株⁠デンソー
電子プラットフォーム開発部
業務内容現在、ソフトウェアプラットフォーム向けツール開発に従事。会社外では、SWESTプログラム委員長、ETロボコン東海地区モデル審査委員長として活動中。
 SWESTは今年10周年!多数の参加お待ちしています!
モチベーションソフトウェアの抽象化に特に関心があり、最終的には組込みソフトエンジニアの地位向上と産学連携に貢献したい。現在、システムエンジニアリングやDSM、Feature/Variantモデリングを研究中。
最近の関心事はイージスシステムとセンサネットワーク。

車に対する安全性や快適性の向上、環境負荷の低減などの市場ニーズの高まりを受けて、車載ソフトウェアの役割は年々増してきています。車載ソフトウェアの役割の増加と共に、ソースコードも大規模化し、今ではナビゲーションシステムを除いても700万行に達しています。この車載ソフトウェアは、マイコンと共にECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)という部品に収められています。車の中にはこのECUが100個ほど搭載され、それぞれのECUは、車載ネットワークを通して相互に通信を行い、車の状況に応じてさまざまな制御を行っています。自動車業界では今、車載システムの大規模化と複雑化への対応が大きな課題となっています。

我々が所属する電子プラットフォーム開発部では、先の課題に対する解決策として、ソフトウェアプラットフォームの企画・開発を推進しています。我々の提供するソフトウェアプラットフォームを利用することで、ハードウェアを意識しない設計が可能となり、ソフトウェアの再利用促進と品質向上が期待できます。また、当部では2003年に欧州の自動車メーカーが中心となり設立された「AUTOSAR」や、2004年に日本の自動車メーカーが中心となり設立された「JASPAR」といった、ソフトウェアプラットフォーム標準化活動にも積極的に参画しています。

岩井(上司)と佐藤(部下)は、⁠自動車分野は、俺らに任せろ!」⁠いつかMicrosoftを超えるのだ!」という共通の志を持ちつつ、日夜ソフトウェアプラットフォーム開発業務に勤しんでいます。

ちなみに、表紙に写っている車は、普段は目に見えないところで活躍しているデンソー製品を紹介するために作成された「モックカー」です。2005年の東京モーターショーで公開されました。大きなスキャナをイメージしており、前方のスティックをセットすると、その部分のデンソー製品が後方の液晶ディスプレイで解説されます。

表紙モデルをやってみて

初めてのモデル体験で緊張しました。笑いが引きつっていないか心配です。⁠岩井)

通りかかる社員の視線が気になりました。⁠佐藤)

Making photo

佐藤さんが持っている基板は岩井さんデザインとのこと。
佐藤さんが持っている基板は岩井さんデザインとのこと。
モックカーの全体。
モックカーの全体。
「デンソーギャラリー」での撮影。開発製品がズラリと展示されています。
「デンソーギャラリー」での撮影。開発製品がズラリと展示されています。
デンソー初期のころには洗濯機も作っていました。非常にオシャレ★
デンソー初期のころには洗濯機も作っていました。非常にオシャレ★

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