ET2008(組込み総合技術展2008)の併催イベントとして「ETロボコンチャンピオンシップ大会」(2008年11月19~20日)が開催されました。今号の表紙は、本大会で見事優勝を勝ち取ったチーム「ADoniS」に飾っていただきました。
プロフィール
所属 | (株)アドヴィックス 技術開発本部
制御第1技術部 |
(株)アドヴィックスは、先進的で高品質なブレーキシステム[1]およびコンポーネント[2]をグローバルに供給している、世界有数のブレーキシステムサプライヤーです。我々は、『安全を科学し、「安心」を提供する』をモットーに、アドヴィックス商品が「安心」のブランドとして、世界中の車に採用され、交通事故低減や地球環境保護に貢献することを目指し、お客様の期待に応えるため、たゆまぬ進化を追及し、挑戦し続けています。
みなさんが乗っている車にもアドヴィックスの製品が載っているかもしれません。実は日本中を走っている車の2台に1台はアドヴィックスの製品が搭載されているのですよ…。
ETロボコンに参加したメンバーは、ブレーキシステムを制御する組込みソフトウェアの開発に携わっています。
2006年の大会に個人エントリーした有志5名を核にして、2007年に企業として初エントリーし、本選のモデル部門で審査員特別賞を受賞しました。今年はチャンピオンシップ大会(全国大会)での優勝を目指し、10名のメンバーで「ETロボコンプロジェクト」を立ち上げました。活動は業務外の限られた時間を使い、メンバーで作業を分担して計画的に取り組んできました。昼休みを使ったミーティングで課題の進捗確認やドキュメントレビューを定期的に実施し、本業の業務さながらの熱い議論が繰り広げられました。一人ひとりが優勝するためにはどうすべきかといった観点に立って考え、常に妥協を許さず最適解を導き出すプロセスはとてもエキサイティングなものでした。レビューで洗い出された課題の対策に悩み、悶々とした日々を過ごしたときもありましたが、難関の課題をクリアしたときのうれしさは言葉にできないほどでした。こういった課題の一つひとつをプロジェクトで組織的に管理し、すべての課題が大会当日までにクリアできるようにスケジューリングしていたことも大きな勝因の一つと考えられます。
また、業務終了後には最上階にある食堂に集まって実物大のコースを広げ、夜遅くまで試走を繰り返しながら高速走行と安定性のバランスを追求し続けたことが、今大会での素晴らしい結果をもたらしたと考えています。
このようにメンバー全員の固い信念と溢れる熱意、弛まぬ努力、そして抜群のチームワークが、東海地区大会総合優勝、チャンピオンシップ大会総合優勝達成という快挙に繋がったのだと思います。
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