ファイル管理の問題
一般的な計算機上のファイル管理法は30年ぐらい前からあまり進歩していないように思われます。現在ほとんどのパソコンやサーバで利用されている階層型ファイルシステムは,
階層型ファイルシステム上のファイル管理はだいたい次のような原理に基づいています。
- さまざまなデータを均質なファイルとして扱う
- 複数のファイルをディレクトリの中にまとめることができる
- ディレクトリも別のディレクトリの中に置くことができる
- ファイルやディレクトリには名前そのほかの属性がある
現在は誰もがこのような階層型ファイルシステム上でファイルを管理していることになりますが,
階層型ファイルシステムの構造の問題
住所表記や組織の構造など世の中のたいていの大規模データは階層的に管理されていますから,
住所や役職のようなデータは均質なものですし階層構造がほぼ自明なので扱いやすいのですが,
メールメッセージやデジカメ写真の場合はそのようなメディアごとに用意されたディレクトリ内で管理されるのが普通です。仕事のメールと遊びのメールとspamメールは同じ場所に保存されますし,
ファイル属性の問題
ファイル自体を管理する方法もそれほど自明ではありません。現在のパソコンでは名前を表現する文字列
ファイルの属性としてはファイル形式が最も重要だと認識されているためファイル形式を示す拡張子がファイル名の一部として利用されているわけですが,
ファイルを管理する手法
このように,
運用をがんばる方法
階層型ファイルシステムやファイル属性の特徴を最大限に活かすように注意しながら一貫した方法で階層を構築したりファイル名を設定したりできれば,
付加的機能を利用する方法
ハードリンクやシンボリックリンクを併用すると階層的でないリンク構造も表現できるので,
検索システムを併用する方法
適切な階層構造やファイル名を使わなくても,
不完全な情報からでも芋づる式に情報を検索できる