ノート/ノートブックの共有機能
Evernoteには、ノートやノートブックを共有する機能があります。今回はその機能の使い方をPythonを例に説明します。
ノートの共有方法
まずノートの共有方法です。ノートを共有するときには、noteStore.shareNote
メソッドで共有キーを生成する必要があります。次に共有キーとguidとshardIdの組み合わせによって、共有用のURLを生成します。このURLを教えることで、他の人もノートを閲覧することができます。
もし共有を終了したい場合にはstopSharingNote
メソッドを使用してください。もう一度同じノートを共有する場合には新しい共有キーが生成されますので、共有用URLも変更することになります。
ノートブックの共有方法
次にノートブックの共有についてですが、公開ノートブック(Public Notebook)と共有ノートブック(Shared Notebook)の2種類があります。公開ノートブックはノートブックに含まれているノートを世界中の誰にでも見られるようにする方法で、共有ノートブックは指定したユーザにのみ許可する方法です。
公開ノートブックの作り方は以下の通りです。
通常のノートブック作成とは異なり、notebook.published
とnotebook.publishing
が必須になります。publishing
に設定するTypes.Publishing
は、第1引数が公開用のURLの断片を指定します。例えば上記のようにtestにすると、"https://{ホスト名}/pub/{ユーザ名}/test"が公開URLになります。既に使用している値を設定しようとするとエラーになりますので、ノートブックの名前を使用するなど、値が被らないようにしてください。第2引数と第3引数がソートのオプション、第4引数が公開ノートブックの説明になります。
共有ノートブックの作り方は以下の通りです。
Types.SharedNotebook
のインスタンスに共有したいノートブックのguidと共有したいユーザのEvernote登録メールアドレスを設定します。ログインの要求やノートブックの編集許可のオプション等もあります。ノートブックの編集許可はプレミアムユーザのみの機能です。もし2人以上のユーザに共有したい場合は、ユーザのメールアドレスごとにSharedNotebookを作成すれば良いです。
共有相手への連絡方法
注意しなければならないのは、ここでメールアドレスを設定しても、共有相手側には通知されません。メール等の手段で明示的に共有URLを相手に伝える必要があります。共有URLは"https://{ホスト名}/shard/{shardId}/share/{共有キー}"になります。
共有URLによってEvernoteアカウントにひもづけられたノートブックは、クライアント側では共有ノートブック一覧から見られます。プログラムで参照したい場合は、LinkedNotebooks
メソッドを使います。例えば共有ノートブックの名前一覧を表示したければ以下のようにします。
今回は共有機能の使い方を説明しました。他者とノートやノートブックの共有を行うというのはこれからのEvernote連携を考えていく上で重要な機能の1つだと思いますのでぜひ使ってみてください。