転職前の会社での事です。
忘れ物常習犯のとある先輩が、
作業机の上に何やら荷物を広げて 「~よし!」 「~よし!」 と、 指さし確認をしていました。何でも数日前、 客先へと納品に出掛けた際に、 まさにその 「納品する物品」 を忘れてしまい、 社長のカミナリが落ちて、 持参する物すべてを出発前に確認するように言われたのだとか。 工具箱の中身まですべて確認していたため思ったよりも時間がかかり、
先輩は予定から少し遅れつつ慌てて出発していきました。 その後私は社長に
「ちょっと手を貸してくれ」 と言われて2人で物置の整理をすることに。作業しながらも社長は 「アイツ今日は大丈夫かなぁ」 と心配そう。 「指さし確認してましたし、 大丈夫じゃないですかねー」 「それならまあ、 さすがに大丈夫だろう」 などと話しつつ、 とくに何事もなく整理は終了。 そして物置からの帰り道、
何気なく視線を向けたその先には、 とてもキレイに並べられた工具の数々が……。どうもスペースが無かったらしく、 一部の工具を別の場所に広げてそのまま忘れてしまったようでした。 「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
と深い深いため息をついた後、 社長は手すきの人を捕まえて 「悪いけど、 持って行ってやって」 と指示を出していました。 今でも工具箱を見るたびに。あの時の社長の深いため息を思い出します。
匿名希望
わはははは、
とはいえ自分もあんまり人のことは言えなくて、
不思議と
これはきっと
※この連載は、