とある医療商品の製造販売メーカー。毎日、
数百件の得意先からさまざまな商品の注文をいただき、 当日出荷を繰り返しています。販売管理システムはそれを支えるインフラで、 絶対に止めることはできません。 ある日の正午前、
急に販売管理システムがダウン。受注入力ができなくなり、 当日の出荷作業も止まってしまいました。当然、 システム担当である私は、 システムの復旧対応を依頼されました。 ハブ、
ルータ、 サーバの故障等、 考えられる原因を調査します。各現場に 「何か設定変更をしなかったか」 と確認しても、 どこも 「ない」 との返答。まったく原因はわかりません。各現場大騒ぎです。 昼休憩直前から2時間程経過。悩みに悩んで頭を抱えていたら、
ハブのランプが猛烈に点滅を繰り返していることに気づきました。 各現場に走ってみると、
1ヵ所だけプリンタの設置場所が変わっているのに気づきました。そのネットワークプリンタに刺さっているはずのLANケーブルが刺さっていない。やはりと思ってハブに刺さったLANケーブルを確認してみると、 1本のLANケーブルの両端が同じハブに刺さっていることに気づきました。 LANケーブルの一端を外してネットワークプリンタに刺して、
ついに復旧しました。 誰がいつ配置を変更したのかと尋ねてみると、
現場の課長が、 出荷業務の運用の改善のため、 お昼前にやったとのこと。後日、 その課長が朝礼で 「何事もやってみることが大切」 と業務効率化を啓蒙しておりましたが、 自分は変な汗が出でてきました。
ヒロト
たった1人の無知な行動が、
しかしこの課長さん、
※この連載は、