ハックガールズと学ぼう!ゼロから学ぶGit講座

第3回さっそくGitを使ってみよう!

皆さん、こんにちは!

エンジニアアイドル「ハックガールズ」の堤沙也と濱ヶ崎美季です。

私たちと一緒にGitを学ぶこの連載、第3回の今日はいよいよ本格的にGitに触れてみましょう!

Gitの導入方法・概要

Gitを導入する際のおおまかな手順を説明します。

  1. Gitをインストールする
  2. Gitの初期設定を行う(ユーザ名やメールアドレスの登録)
  3. Git管理するリポジトリを作り、Git管理下に置く

手順はたったこれだけです!

なお、お使いのPC(OS)によって導入方法が異なり、OSが同じでも導入方法は復数あるので、今回紹介するのはあくまで一例です。

Gitのインストール

Gitをソースからインストールする場合、Gitが依存するライブラリを1つ1つインストールしたり、コンパイルするなどの作業が必要になるため、初めてGitを使う方は何かしらのパッケージマネジメントツールを使ってインストールすることをお勧めします。

ツールによってGUI(グラフィカルユーザインターフェース)とCUI(キャラクタユーザインタフェース)のものが存在します。

GUIとCUI
GUIとCUI
illustration by Youko Watanabe

Windowsにインストールする場合

Windowsの場合は、大変便利なインストーラが利用できます。msysGitプロジェクトです。

msysGit
http://msysgit.github.io/

上記サイトから、インストーラのexeファイルをダウンロードをし、インストーラの指示通りに実行してください。インストール後は、コマンドライン(CUI)でGitコマンドを実行することも、スタンダードGUI(グラフィカルユーザインタフェース)版を使うことも可能です。

また、Windowsから後々もGUIツールを利用する場合には、TortoiseGitというツールが有名で便利です。

Mac OS Xにインストールする場合

今回はGUIでなく、ターミナルからインストールする方法をご紹介します。MacPortsを利用する方法もメジャーですが、ここではHomebrewによるインストールをおすすめします(※MacPortsとHomebrewを適当に混在させると問題が起こることが多々あるため、どちらかを使う場合には、もう一方をアンインストールしておくほうが無難です⁠⁠。

Homebrewとは、Macのパッケージ管理システムです。このツールを導入することで、Gitに限らず、さまざまなコマンドのインストールが容易に行えるようになります。

ここではHomebrew自体の導入方法自体は省略しますが、⁠Homebrew インストール」で検索すれば、ご自身のOSバージョンにあった方法が見つかると思います。

Homebrewを使える状態になったら、Gitのインストールはとても簡単です。

brew install git

このコマンドを叩くだけ!

OS Xでも、便利なGUIアプリケーションもあるので、コンソールの操作に慣れていない場合は、それらを活用するのもオススメです。有名なアプリケーションは、SourceTreeなどです。

Linuxにインストールする場合

Linuxの場合、yumを使える環境であれば、下記コマンドを実行します。

yum install git-core

UbuntuなどDebianベースのディストリュビューションの場合は、

apt-get install git

でインストールすることができます。

Gitの初期設定

上記手順を踏まえ、きちんとインストールができているかどうかの確認には、コンソール上で

git --version

というコマンドを叩きます。きちんとバージョンが表示されれば、インストール成功です。

Gitの利用にあたり、TortoiseGitやSourceTreeなど、先ほど紹介したGUIツールをメインに動かしていくことも可能ですが、ここから先は、全OS共通で使えるコマンドライン上での操作をご紹介します。

Gitのインストールが上手く行ったら、まず最初に、自分のユーザ名とメールアドレスを登録します。

この作業は最初に1回だけ行えば大丈夫です。

ユーザ名とメールアドレスの登録
ユーザ名とメールアドレスの登録
illustration by Youko Watanabe

これは、Git管理のリポジトリに対してコミットした人の情報として、作業履歴などに表示されます。

コンソールから次のコマンドを実行してください。

git config --global user.name ""
git config --global user.email ""

ここで、とを任意に変更します。

その後、

git config --global user.name 
git config --global user.email

と実行し、今入力した名前とメールアドレスが表示されれば登録されているということになります。この情報は、ユーザのホームディレクトリ直下の.gitconfig ファイルに書き込まれていますので、エディタから直接変更することも可能です。

Git管理するリポジトリを作る

さて、これで最低限のGit利用の準備が整いました。さっそくGitコマンドを使うためのリポジトリを作成しましょう。

まずは、任意の場所にテスト用のディレクトリを作成し、そのディレクトリに入ります。

mkdir test
cd test

そして、このディレクトリ内部で下記コマンドを実行します。

git init

このコマンド1つで、内部にGit関連のファイルが多数作られ(.gitディレクトリ以下⁠⁠、このディレクトリがGit管理下に置かれたことになります。

試しに、同じ場所で

git status

と実行してみてください。これで、testディレクトリの状態を確認できます。初期状態では下記のようなメッセージが表示されるはずです。

On branch master

Initial commit

nothing to commit (create/copy files and use "git add" to track)

このディレクトリ内で何かしらテキストファイルやプログラム等を作成し、そのファイルをgit add、commit、そしてリモートにpushするという流れでGitを常用することになりますが、ここから先はまた次回!

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