LinuxCon Japan 2013 Preview

第2回自動車とオープンソースの出会い─第3回 Automotive Linux SummitがLinuxCon Japan 2013と併催

私たちのライフスタイルに影響を与え、イマジネーションを刺激し、夢を満たしてきた技術製品といえば、自動車の右に出るものはありません。自動車は単なる移動手段から始まり、まるで日常使うスイス アーミー ナイフのように進化してきました。社会人にとってはオフィスの延長にもなっています。旅行を楽しむ家族にとっては移動する映画館やゲーム ルームにもなり、若者も旅の間中楽しむことができます。毎日通勤で使う人々は、移動中にニュースや交通、天気、道路などの最新情報を得ることができます。自動車は、走る究極の通信/マルチメディアセンターになりました。

ソフトウェアは、ネットワーク対応車両や自律自動走行車両、先進運転支援システム、車車間/路車間通信といった新しい時代を実現するための核心部分です。緊密かつ垂直に統合されていたグローバル経済セグメントの自動車業界は今、顧客の期待に応えるために専門外にも目を向け、消費者家電業界や携帯通信業界の製品開発戦略を取り入れようとしています。消費者家電や携帯通信業界は、オープンソースソフトウェアやオープンコラボレーションを通じ、ハードウェアメーカから技術的なライフスタイルをめざすユーザエクスペリエンス クリエータへと変身を遂げることができました。

ではオープン ソースはどのように車に使えるのでしょう? この答は第3回 Automotive Linux Summitで明らかになります。同イベントは、5月27、28の両日、東京のまさに中心に位置する椿山荘会議センターでThe Linux Foundationによって開催されます。

このイベントには、自動車システムエンジニア、Linuxエキスパート、R&Dマネージャー、ビジネス エグゼクティブ、オープン ソース ライセンスやコンプライアンスのスペシャリスト、Linux コミュニティに参加している開発者など、自動車関連の専門家やオープンソース エキスパートの中でも極めて革新的な考え方を持つ人々が集結します。日本はもとより世界中のトップクラスの講演者陣が登壇し、数々の革新的なプログラム コンテンツが提供されるほか、仲間との交流や人脈の構成を助けるさまざまな機会があります。

基調講演、パネルディスカッション、ならびにブレークアウトセッションでは、自動車製品への Linux/OSS 採用を成功に導くために、ビジネス、運用、技術、研究開発のトピックを取り上げてベテランの講演者陣が語ります。たとえば、以下のようなテーマの講演が用意されています。

  • 知的財産とオープンソースソフトウェア
  • Linuxを利用した車載情報システムを設計する際に配慮すべき点
  • 自動車組込みシステムにおける仮想化
  • 自動車アプリケーションのコンピュータビジョン
  • リッチな自動車ユーザエクスペリエンスを実現するHTML5アプリケーション
  • V2X(Vehicle to X)ユースケースのためのTizen IVIプラットフォームの利用
  • リアルタイムOSからLinuxへの移行
  • 自動車ネットワークにおける DLNA マルチメディア
  • OTA(無線通信)で自動車ソフトウェア システムを最新に保つ
  • Linux Bluetooth

もちろんこれだけではありません。

カンファレンスの間中(約1日半)展示されているショーケースでは、当業界のさまざまな企業によるソリューション、技術デモ、試作品などが見られます。GENIVIメンバー企業からの最新開発情報も入手できます。

世界中から集まるプロフェッショナルと交流する機会がたくさんありますので、新しい人脈を築いて自社の製品やサービスの取引先を拡大するチャンスでもあります。

イベントの詳細情報および登録方法については、下記のページをご覧ください。

それでは会場でお会いしましょう!

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