LL Future×gihyo.jp presents 今年もLLのアツい夏がやってきた!

第0回Lightweight Language Future開催にあたって

今年もLightweight Languageイベント(以下、LLイベント)の季節がやってきました。これから数回にわたって、Lightweight Language、およびLLイベントに関するリレー連載をお送りします。ぜひお楽しみください。

今回は初回なので、これまでの経緯や、今年のLLイベント「Lightweight Language Future」の概要、イベント名称に込められた実行委員たちの想いなどを綴ってみたいと思います。LLイベントではいつも進行役として開会のあいさつをしている私ですが、ここでもオープニングを任されてしまいました。

それでは、まずLLイベントの発祥からこれまでを振り返ってみましょう。

時は2003年に遡ります。当初はRubyに関する書籍の発売を契機にイベントをする企画があったのですが、せっかくなのでPerlやPHPやPythonの人たちも集めて合同イベントにしましょうという話になり、ここに初回のイベントが企画されました。その名称を考えていたところ、米国でLightweight Languageという名称を冠したプログラミング関連のイベントが開催されており、これがいいということで使うことにしました。

こうして初回のイベント「Lightweight Language Saturday」が2003年8月9日(土)に開催されました。このような合同イベントは過去に例がなかったせいか言語コミュニティの間でたちまち話題になり、用意した200席はわずか4日間で満席になりました。

1年目が大盛況に終わったLLイベントは、2年目は2日間に拡大して「Lightweight Language Weedend⁠⁠、3年目は昼夜で場所を変えて開催の「Lightweight Language Day and Night⁠⁠、4年目はプロレスのリング上でセッションを繰り広げた伝説のイベント「Lightweight Language Ring⁠⁠、そして5年目となる昨年は会場規模を大幅に拡大しての「Lightweight Language Spirit」と、毎年多くの方が楽しみにしてくださるイベントとして定着しました。そして今年はついに定員1,000人超の会場を用意し、⁠Lightweight Language Future」として開催します。

今年のLLイベントの開催概要は以下の通りです。

名称:Lightweight Language Future(通称:LL Future)
開催日:2008年8月30日(土)10:00~20:30 (予定)
場所:なかのZERO
参加費:3,500円(Tシャツ付き)、2,500円(Tシャツなし)
チケット:ローソンチケットにて発売中
定員:1,000名(予定)
URL:http://ll.jus.or.jp/2008/

ここで、今年のLLイベントを開催するにあたって、実行委員会で考えたことを書いてみます。

私はjusの活動などで数多くのイベント運営に携わってきましたが、どのイベントでもスタートから5年を経過したあたりから、いわゆるマンネリだとか、メンバーの高齢化といった図式に悩まされる姿をたくさん見てきました。LLイベントは他のIT系イベントに比べて参加者の平均年齢が若いのですが、実行委員は参加者に比べて年齢が高めです。そこで昨年あたりから、このイベントの未来を見据えて運営者側にも若い人の参加を積極的に募り、プログラムの企画などもお願いするようになりました。

また、プログラミング言語についても同様で、現在LLイベントで主流となっている言語たちは、いずれも10年以上の歴史があります。プログラミング言語の平均寿命みたいなものはよくわかりませんが、同じ言語ばかりで何年もやっていることに安閑とするのではなく、そろそろ次世代のLLや、プログラマーにとってより幸せなプログラミングとはどういうものかを考えてみたいという意見が実行委員たちから多く出されました。そういった議論の中から、今回のイベントタイトルを「Lightweight Language Future」としました。

そういうわけで、今回のプログラムには、未来であるとか、これからLLが活用されるであろう分野とか、そういった話題が含まれています。また、未来を予測するためには歴史を知ることも重要で、そういう観点から過去を振り返る類のセッションも企画しています。各々のプログラムについては、次回以降、担当の実行委員に解説していただく予定です。楽しみにしていてください。

最後に、毎年そうなのですが、イベントの開催にあたっては多くの人や組織にお世話になっています。発表者の方々やそれを紹介してくださる言語コミュニティ、プログラミング関連の書籍を提供してくださる出版社、告知に協力してくださる各種メディア、それからなんといっても大切なのは参加費を払って会場に来てくださる参加者の皆さん、そして実行委員も労力を払うという形でイベントに協力しています。これらの力が結集することでLLイベントは成り立っています。多くの方々のご協力に深く感謝しつつ、今年も皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせるよう、イベントを準備していきたいと思います。

LL Future開催まであと50日ほどになりました。会場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

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