eラーニングシステム Moodleの活用とカスタマイズ

第1回 Moodle(ムードル)とは

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独自機能を開発して追加する

Moodleのコードを一部改変して使いやすくしたり,自分で独自モジュールを開発して機能追加することも手軽にできます。オープンソースであり,かつPHPで書かれていることの強みと言えるでしょう。本連載では,いくつかの具体例を挙げて独自機能の追加方法について説明する予定です。

Moodleって何に使えるの?

Moodleは元々、学校の授業で利用することを念頭に置いた設計になっています。

従来の講義室で一方的に先生から学生へ情報が伝達されるタイプの授業は,今の時代にはそぐわず,それだけで教育を行うのは,もう限界が来ているとも感じられます。学生が自律的に学ぶ,また,学生同士でみんなで一緒に学ぶタイプの活動をうまく取り入れていくことに Moodleは活用できます。

また,Moodleの用途は学校の授業だけに限らず,実際にはさまざまなことに便利に利用できます。会社などの研修に利用できるのはもちろん,教えあい,学びあう場であれば,多くの場面で活用する価値があると思います。

具体例としては,

  • 特定のアプリケーションソフトの使い方を教えあうユーザグループのサイトTeXのフォーラムページではMoodleが使われています)
  • 学校の卒業生の同窓会サイト
  • サークル活動の運営をサポートするサイト

など,いろいろ考えられます。

特に,各ユーザがコンテンツを見たかどうかを確認,どれくらいの活動をしているかを知るとか,みんなに知ってほしい事項を提示し,知らない人が誰かを確かめる,各ユーザが提出すべきファイルを集約するなど,Moodleの特徴的な機能を生かすことができる用途にはぴったりきます。

次回は,日本語サイトを構築する際の注意について説明する予定です。

著者プロフィール

喜多敏博(きた としひろ)

1967年に奈良に生まれる。中学・高校時代に見た父(高校教員)の教え方に感心したことが,自分の教員としての振る舞いに影響していると今になって思う。大学・大学院時代は京都で過ごし,熊本大学に着任。現在はeラーニング推進機構および大学院教授システム学専攻 教授。工学博士(名古屋大学)。

LMS/VLE,非線形システム,電子音楽に興味を持つ。

URL:http://t-kita.net