gihyo.jp×東京Node学園祭2011コラボ企画―「東京Node学園祭2011」の見どころ教えます!

第3回 Node Knockout

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優勝したチーム

それでは早速,今年のNode Knockoutの勝者たちをカテゴリごとに見てみましょう。

※多くのアプリケーションは,Node Knockoutが開催されていたときにリリースされていたSocket.IOを使用していますが,そのSocket.IOのバージョンは,現時点での最新版のChrome (14) では正しく動作しません。最新版のSafari 5.1を使ってアプリケーションを試すことをお勧めします。

Overall Solo

アプリケーション:Observer
チーム:Speedo

Observerは,指定したWebサイトを観察して,ユーザがそのサイトで何をしているのかをブラウザでリアルタイムに見れるようにするアプリケーションです。たとえば,あるユーザがサイトに訪れ,あるボタンをクリックし,それがアラートを表示したとします。その場合,そのサイトを監視しているブラウザでも,そのユーザのマウスカーソルが動き,ボタンをクリックし,同様のアラートが表示されます。Observerは,ユーザによって発生したイベントを複製し,それを観察しているブラウザで再現する事によって,ユーザによって発生しているイベントを,観察しているブラウザでも同様に発生させています。

Overall Team

アプリケーション:Eight Bit Beats
チーム:somethingCoded

Eight Bit Beatsは,8ビット風な音が特徴的な,ブラウザで使えるシーケンサです。興味深いのは,複数人で同時に編集可能で,各々のユーザが自分のトラックを持つことができます。つまり,皆で協力してひとつの音楽を作るということになります。

操作は非常に簡単で,音の種類を選んで,それを譜面に配置していくだけです。既に誰かがドラムをやっていたらベースをやったり,メロディを足したりと,非常に楽しいアプリケーションです。驚くべきは,すべてがブラウザでできていることでしょう。

Popularity

アプリケーション:Driv.in
チーム:Go Horse Brazil

Driv.inは,複数人でリアルタイムにYouTubeのビデオを見ることができるアプリケーションです。部屋を作り,そこに友達などを誘って,一緒に同じYouTubeのビデオを見ることができます。部屋に途中で参加する人がいた場合,その人も今部屋の他の人が見ている同じところから動画が始まるようになっています。同じ部屋の人達と,チャットも出来るようになっています。ニコニコ動画や,turntableに似ているかもしれません。

Utility/Fun

アプリケーション:Doodle or Die
チーム:opower

Doodle or Dieは,伝言ゲームを絵を使って遊ぶアプリケーションです。最初に誰かが絵を書き,他の誰かがその絵を見てその絵の説明を書きます。そして今度は,その絵の説明を見て,また誰かがその説明の絵を書きます。自分が書いた絵が,他の人によってどの様に説明され,そしてその説明によってどの様な絵が書かれるのか,非常に面白いです。勿論,一連の履歴が参照できるようになっているので,どのような絵から始まって,今どのような絵になっているのかわかります。

Design

アプリケーション:ACROnode
チーム:rochester-js

ACROnodeは,複数人であいうえお作文のようなもので遊ぶアプリケーションです。ユーザには頭字語が提示され,時間内にそれが何の頭字語なのかを入力します。たとえば,NKTR,という頭字語が提示された場合,Node Knockout Totally Rulesを入力します。そしてその後,ユーザが入力したものに対して投票し,それで勝敗が決まります。

Innovation

アプリケーション:Blue GPU Lava
チーム:Minimason

Blue Lavaは,Webアプリケーションではなく,WebGLをNode.jsを使って処理するためのライブラリです。つまり,Node.jsをWebサーバなどを作るのに使うのではなく,WebGLをレンダリングするのに使っています。実際にこのライブラリが動く事を証明するために,Felix Woitzel氏によるTraveling WavefrontsというWebGLのデモを,ブラウザを使わずにNode.jsだけでレンダリングしてみています。このライブラリの発展によって,Node.jsを使ったクライアント側として使った3Dのゲームが出てくるかもしれません。

Completeness

アプリケーション:Chess@home
チーム:Joshfire

Chess@homeは,チェスが遊べるアプリケーションです。ただ,普通のチェスと違うのは,遊ぶ相手がNode.jsで走っているチェスのAIだという事です。そしてさらに興味深いことに,チームが提供しているパッケージをnpmでインストールして実行する事によって,そのチェスのAIのクラスタに参加出来ます。AIのクラスタに参加している間は,そのマシンのCPUをこのアプリケーションに貸すことになります。その名の通り,SETI@homeのチェス板みたいな感じです。

まとめ

ここでは勝者7つのチームしか紹介できませんでしたが,他にも非常に面白いアプリケーションが沢山あります。Node Knockoutのサイトを見て,自分でも面白そうなアプリケーションを探してみてください。なお,全てのアプリケーションではありませんが,ソースコードを公開しているアプリケーションもあります。アプリケーションで遊んでみるだけではなく,ソースコードを見て勉強するのも良いでしょう。

Node Knockoutは今回で2回目を迎えましたが,今年も大成功に終わりました。来年も開催されると予想されるので,来年は是非参加してみませんか?

著者プロフィール

高木敦也(たかぎあつや)

RevolutionPrep勤務。

ジェット推進研究所で4年半勤務した後,スタートアップな職場環境に憧れ,今年の4月から現職。Node.jsの本を執筆中。Node.jsを使ったWebブラウザ間でファイル転送を可能にするtensoid,gitでコミットした時に写真を撮り共有するcommithubなどで遊んでいる。音楽が大好き。

Ttwitter:@atsuya

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