MySQLはグループレプリケーション機能のベータリリースやツール類のマイナーバージョンアップがありました。このグループレプリケーションのアーキテクチャを解説します。PostgreSQLは2点のセキュリティ問題の修正がありました。また,
[MySQL]2016年8月の主な出来事
7月30日にMySQL 5.
マルチマスター型のレプリケーション機能であるグループレプリケーションのベータ版がリリースされました。このほかツールとして,
商用版の監視ツールMySQL Enterprise Monitor 3.
MySQLのグループレプリケーション機能のご紹介
MySQLでは各種のレプリケーション構成をとることができます。MySQLには2000年にレプリケーション機能が導入され,
グループレプリケーションはすべてのノードがマスターとして動作する構成となります。どのノードに書き込んだ内容でも相互に更新されていきます。MySQLのグループレプリケーションはMySQL 5.
MySQLのグループレプリケーションは以下の特徴を持っています。
- 分散型の高可用性構成を構築可能
- 障害が発生したノードを検知して自動的に切り離し
- ノードの動的な追加削除が可能
グループレプリケーションは分散コンピューティングのState Machineのコンセプトをベースとしています。ノード間の通信にはPaxosアルゴリズムを用いたグループコミュニケーション
トランザクションを処理するフローは以下の通りとなっています。
- データの変更処理は各ノードのローカルで実行
- コミットの命令が届いた段階で各ノードに実行確認のメッセージをブロードキャスト
- 各ノードでメッセージに含まれる変更対象の行とバージョンを確認
- 各ノードの行のバージョンと矛盾が無いことが確認できたらそれぞれでコミット
- 変更対象の行が別のトランザクションで変更されバージョンが異なっている場合はロールバック
どのノードで実行されたトランザクションでも,
MySQLのグループレプリケーションは,
先月のMySQL関連イベントやセミナー,ユーザ会の活動のレポート
- MySQL 5.
7入門セミナーシリーズ in 徳島 - 徳島県,
とくしまOSS普及協議会と日本オラクルの共催で, 徳島県のIT事業者を対象にMySQLの基礎を学べるセミナーを実施中です。順次全国展開を進めているセミナーシリーズが徳島で開催されています。1回2テーマずつ, 全3回開催でMySQLを体系的に学習する機会となっています。資料はMySQLのイベントページに掲載される予定です。 - MySQL 5.
7新機能紹介 (日本語全文検索&GIS) - MySQL 5.
7で追加された日本語全文検索機能と, MySQL 5. 7で再実装されたGIS (地理情報システム) についてご紹介させて頂きます。特にMySQL 5. 7のGISに関してはこれまで日本語での情報発信が限られており, セミナーとしては初めての開催となりました。
[PostgreSQL]2016年8月の主な出来事
PostgreSQLは2016年8月11日にアップデートが実施され,
CVE-2016-5423 | 特定のCASE/ 参考:Bug 1364001 - (CVE-2016-5423) CVE-2016-5423 postgresql: CASE/ |
CVE-2016-5424 | データベース名やロール名に特定の文字列が含まれていると,
|
次期メジャーバージョンのリリースに向けては,
PostgreSQL9.
先月のPostgreSQL関連イベントやセミナー,ユーザ会の活動のレポート
- オープンソースカンファレンス2016 Kyoto
- 2016年7月29日
(金)~30日 (土) に京都リサーチパークで, オープンソースカンファレンス2016 Kyotoが開催されました。1日目に開催されたセミナーにおいて, PostgreSQL エンタープライズ・ コンソーシアム 稲葉香理様による 「PostgreSQL はエンタープライズで使えるのか? PGECons の取り組みと, PostgreSQL活用事例のご紹介」 の講演が行われました。