この連載では,
OSSコンソーシアム/第3回データベース比較セミナー開催報告
4月19日
講演タイトルと講演者は次のとおりです。
- [session 1]
PostgreSQL vs 大規模OLTP ―SRA OSS 高塚遙 氏 - [session 2]
通信インフラや防衛システムを支える全ノードアクティブ型の分散データベース MySQL NDB Cluster ―日本オラクル 梶山隆輔 氏 - [session 3]
Cassandraにおけるトランザクションとは ―INTHEFOREST 冨田和孝 氏 - [session 4]
既存のTx (トランザクション) とこれからのTx ~ 次世代OLTPにおけるトランザクション処理の概要 ―ノーチラス・ テクノロジーズ 神林飛志 氏
RDBMSからは,
各講演発表の内容については,
[MySQL]2019年4月の主な出来事
2019年4月はMySQLサーバー8.
- 参照:Oracle Lifetime Support Policy: Technology Products ("MySQL" で検索)
4月に開催された主なイベントでは,
MySQL 8.0.16の新機能
MySQL 8.
- CHECK制約の追加
- 2004年に機能追加要望がバグデータベースに登録されたCHECK制約が15年の時を経て実装されました。
※バグレポート内の8.0.15は2月に緊急リリースされたものではなく8. 0.16への記載修正漏れ - バージョンアップ時のメタデータの自動アップデートとmysql_
upgradeコマンド非推奨 - MySQL 8.
0.15まではメジャーバージョン, マイナーバージョンを問わずにバージョンアップの際にはメタデータを最新化するためにmysql_ upgradeコマンドを利用していました。MySQL 8. 0.16からはMySQLサーバーが起動時にメタデータのバージョンを確認して自動的に更新するようになり, mysql_ upgradeコマンドが不要となりました。 - ユーザーアカウントに
「カテゴリ」 の考え方の追加とSYSTEM_ USER権限 - ユーザーの役割分担をより明確にするため,
システムアカウントと一般アカウント (Regular Account) のカテゴリを概念として導入しました。基本的にSYSTEM_ USER権限を持つユーザーアカウントがシステムアカウントとなります。システムユーザーアカウントの作成や削除, 権限の付与や剥奪, ユーザーが利用する認証プラグインの変更, システムユーザーのクエリ停止や接続の切断などは, システムアカウントのユーザーのみが実行可能となります。 - C APIでのノンブロッキング非同期処理関数追加
- X DevAPIが利用するプロトコルX Protocolは当初から非同期処理をサポートしていますが,
従来型のプロトコル (デフォルトでTCP/ IPポート 3306を利用) で非同期処理を行う関数がC APIに追加されました。 - DDLリライトプラグインの追加
- ダンプされるDDLからENCRYPTION, DATA DIRECTORY, および INDEX DIRECTORYの各句を削除することで,
透過的暗号化を利用していない環境やファイルパスにアクセスできない環境でのDDL実行が可能となります。 - サイズの大きな一時表でメモリマップトファイルを利用可能に
- MySQL 8.
0.16から加わったパラメタtemptable_ use_ mmapを有効にしておくと, temptable_ max_ ramで設定した閾値 (デフォルト1GB) を超えたサイズの一時表をディスク上に配置する際に, 従来のInnoDBストレージエンジンではなくメモリマップトファイルを利用
なお同梱されるOpenSSLのライブラリの脆弱性対策のため1.