PayPal API導入・活用ガイド

第1回PayPalを使ってみよう

こんにちは。ペイパルジャパン 株式会社の天野です。この度、⁠PayPal ⁠ペイパル⁠⁠」を使った実装に関する連載を担当させていただくことになりました。ペイパルジャパン でインテグレーション・マネージャーとして「PayPal」導入の際の技術的なサポートを行っています。

PayPalとは?

「PayPal」は、より簡単、より安全なネット上でのショッピングを実現するオンライン決済サービスです。お金の支払いにも、受け取りにも使えるネット上で使える決済手段です。

PayPal
http://www.paypal.jp

PayPalの仕組み

PayPalを支払いに使うには、PayPalアカウント(口座)を作ります。

そのアカウントにクレジットカードを登録することで、決済に使えるようになります。一度登録したクレジットカードはPayPalのアカウントの中に保存されるため、決済の度にクレジットカード情報を入力する必要がありません。これにより、支払いをする購入者 側はより簡単に決済をすることができるとともに、お店(支払い先)にカード情報を伝える必要がないため、安心してクレジットカード決済を行うことができるようになります。

購入代金は、お店(支払先)のPayPalアカウントに支払われ、必要に応じて登録した銀行口座に移すことができます。

 PayPalの仕組み
図 PayPalの仕組み

PayPalの利用実績

PayPalは世界中190の国と地域で使うことができます。過去12ヵ月の間に1度以上利用されたアクティブアカウントは9,400万を超えており、取り扱っている通貨の種類は25通貨に及んでいます。また、今日、日本におけるアカウント数は150万を超えています。

現在、PayPalのグローバルでのネット決済に占めるシェアはおよそ18%まで伸びています。

eBayとPayPalの関係

PayPalは1998年に設立されたConfinityという会社のサービスとして開始されました。2000年頃にはeBayのオークションの決済のほとんどがPayPalで行われるようになり、2002年にはPayPalはeBayグループに参加しました。

現在でもPayPalの最も大きなクライアントはeBayですが、eBayの外で行われる決済のほうがeBay内で行われる決済よりも多くなってきておりその割合はさらに増加しています。現在PayPalの売上はeBayグループ全体の39%以上を占めています。

PayPalでできること

PayPalはアカウント間の決済には当然使えるのですが、それ以外のユニークなサービスも提供しています。以下がいくつかの例です。

リファレンス トランザクション

お店(支払い先)がいつでもいくらでも購入者に対して決済を行うことのできるようになるサービスです。

リファレンス トランザクションを使うと毎回購入者がPayPalサイトでログインをして決済内容を確認しなくても、お店側から決済を行うことができるようになります。利用に応じて毎月の利用料が変わるような場合の決済や、オンラインゲームでの決済に利用されることが多いです。

paypal.com内にあるリファレンストランザクションの紹介ページ
http://bit.ly/hlr8aE

アダプティブペイメント

1対1のアカウント間ではなく、複数のアカウント間での柔軟な決済を実現することができるAPI群です。購入者からの支払いをECサイトとアフィリエイターの間で売上を分け合う仕組みを1度に実装することができます。

モバイル

AndroidやiPhoneなどのスマートフォン向けのPayPal決済インターフェースを提供しています。アプリ内用の決済方法であるモバイル ペイメント ライブラリ(MPL)やブラウザ向けのモバイルエクスプレス チェックアウト(MEC)の2つのサービスを提供しています。

MECの利用イメージ
MECの利用イメージ

参考文献

ネット上に、PayPalに関するさまざまな参考情報がアップされています。

nanapiにあるPayPal特集記事
http://nanapi.jp/site/paypal

次回からは

次回からは、さまざまなPayPalの各サービスの詳細とその実装方法について紹介します。

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