Redmineを運用するためのイロハを身につけよう

第4回 Redmineを活用する上でのTIPS,プラグインの紹介

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URLの変更

最新版(0.6.4)では,一部のURLが変更となっています。例えば,⁠問題」一覧の画面については,以下のように変更されています。

http://${HOSTNAME}/projects/list_issues/${PJID}

http://${HOSTNAME}/projects/${PJID}/issues

${PJID}はRedmineがシステム内で管理しているID(数字)となります。よって,バージョンアップした場合などは古いURLが無効になりますので,注意が必要です。

なお,次期バーション(0.7)では,上記の${PJID}の部分が各プロジェクトで設定されている「識別子」に変更される予定となっています。

プラグイン

Redmineは,現時点で4つのプラグインが公開されており,自由に組み込んで機能拡張することが可能です。

4つのプラグインの概要については以下の通りです。

Google Calendar
Google CalendarをRedmine上で表示させるプラグイン
Timesheet
経過時間管理を拡張させるプラグイン
Project Scores
プロジェクト評価機能を追加するプラグイン(α版⁠
Simple CI
継続インテグレーションツールの実行結果を統合するプラグイン

今回は,"Google Calendar"と"Timesheet"の導入方法と使い方について紹介します。

プラグイン利用の準備

プラグインを利用するには,事前に準備が必要となります。

筆者らの環境では,Railsのバージョン1.2の環境では,プラグインをスムーズに導入することが出来なったため,Railsのバージョンを2.0以降へバージョンアップすることをお奨めします。以降手順を紹介します。

以下のコマンドを入力し,rails 2.0.2 および依存しているパッケージをインストールします。

$ sudo gem install rails

依存関係で以下のパッケージをインストールするかどうか問われますが,全てインストールするようにしてください。

  • rake
  • activesupport
  • activerecord
  • actionpack
  • actionmailer
  • activesource

上記のパッケージインストール後に,$RAILS_ROOT/vendor/rails 以下を削除します。このrailsを削除することで,Redmineをrails-1.2.6ではなくrails-2.0.2で動作させることができるようになります。

以下,$RAILS_ROOT以下で作業を行います。

$ rm -rf vendor/rails

それでは,Redmineでプラグインを利用できるようにするために,Engineというプラグインをインストールします。

$RAILS_ROOTにて以下のコマンドを入力します。

$ ruby script/plugin install http://svn.rails-engines.org/engines/trunk/

プラグインのインストール後に,Redmineの設定ファイルである config/environment.rb に以下の内容を追記します。

# Bootstrap the Rails environment, frameworks, and default configuration
require File.join(File.dirname(FILE), 'boot')
require File.join(File.dirname(FILE), '../vendor/plugins/engines/boot') # この行を追加

上記の設定が終了したら,プラグイン利用の準備は終了です。

Google Calendar

このプラグインは,RedmineでGoogle Calendarを利用するためのプラグインです。Redmine標準機能のカレンダー機能には,「問題」の開始日および終了日などが表示されますが,会議や外出といったプロジェクト内のイベントをRedmineのカレンダー機能で表示・管理させることができません。

そのようなときに,このプラグインを利用することで,他のスケジューラを確認することなく,Googleカレンダーに登録されているスケジュールをRedmine上で閲覧することができるようになります※2⁠。

このプラグインをインストールするには,gitをインストールする必要があります。

$ sudo apt-get install git git-core

続いて,tzinfoをインストールします。

$ sudo gem install tzinfo

続いてGoogle Calendarプラグインをインストールします。

$ mv $RAILS_ROOT/vendor/plugins
$ git clone git://github.com/mully/redmine_google_calendar.git

続いて,システム管理者は各プロジェクトでこの機能を使えるようにするための作業を実施します。

トップメニューから「管理」を選択し,コンテンツエリアの「カスタムフィールド」クリックします。カスタムフィールド画面に遷移したら,⁠プロジェクト」タブを選択し,新しいカスタムフィールドを作成します。名前は任意で構いませんが,書式は「長いテキスト」を選択してください。今回は以下のような内容で登録します。

カスタムフィールドへ登録

カスタムフィールドへ登録

※2
スケジュールの登録は,Google Calendarのページに遷移する必要があります。

著者プロフィール

安達輝雄(あだちてるお)

TIS株式会社勤務。入社してすぐにRuby on Railsと出会う。現在はJRubyやXenなどOSSを中心に調査・検証をおこなっている。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/interu/


並河祐貴(なみかわゆうき)

TIS株式会社 基盤技術センター所属。オブジェクト指向開発,開発環境・ツール整備に従事した後,近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウェアの検証/導入や,Xenなどのサーバ仮想化技術をターゲットに取り組んでいる。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/rx7/