国際化処理
アプリケーションの仕上げとして、表示されているメッセージを日本語化してみましょう。
まずは、テンプレートファイルに変更を加えます。テンプレート上で日本語化したいメッセージを下の画像のように _() で囲います。
次に、setup.phpのi18nメニューを開き、[POTの作成]を行います。ここでは日本語化するため、出力ファイルパスを message-ja.pot と変更します。
POTの作成をすると、出力ファイルパスに message-ja.pot が生成されます。ここで、msgidとmsgstrを対にして、msgstrに翻訳文を記述していきます。先ほどテンプレートに記述した要翻訳箇所もpotに追加されているはずです。
翻訳が完了したら、[PHPファイルの作成]を行います。今翻訳したmessage-ja.potを選択して作成します。
phpファイルを生成したら、リスト画面を表示させてみましょう。日本語化されている画面を確認できます。
翻訳箇所が追加された場合や、原文が修正された場合等、POTファイルを再生成したいときは[既存のテンプレートを利用してテンプレートを作成する]フォームから、既に翻訳済みのPOTファイルを選択して再生成します。POTファイルを修正後、再びphpファイルを生成すれば、修正完了です。
github上のアプリではすべて翻訳済みのPOTファイルが適用されています。参考にどうぞ。
arbo と jaja
Google Code上で開発されている、rhacoのライブラリやアプリケーションの使用方法について解説します。
arbo
これまでで、一通りのアプリケーションの開発についてはrhacoの標準機能によって実現できましたが、rhacoには標準機能のほかにarboというrhaco専用の外部ライブラリが用意されています。
これらのライブラリは、セットアップアプリケーションから検索・インストールが行えるようになっています。
原稿執筆時(2009/06/05)現在、arboには 右図のようなライブラリが登録されています。
インストール例
setup.phpの右上の[install]のリンクを開きます。
プルダウンメニューからarboを選択して[search]ボタンを押します。arboに登録されているライブラリが表示されるので、インストールしたいライブラリにチェックし、[install]ボタンを押します。すると、library/arbo以下にライブラリが展開されるので、適宜 Rhaco::import して使用します。
searchでは、ライブラリ名から絞り込むこともできます。
jaja
rhacoを利用して開発されたいくつかのアプリケーションについても、arboと同様にセットアップアプリケーションからインストールすることができます。インストール方法はarboと同様です。
jajaに登録されている、主なアプリケーション
BlogKit |
rhacoのできるだけ多くの機能を(半ば無理矢理に)使って作られているブログのサンプルです。サンプルコードにするためにあえて通常しないような記述方法も含まれています。 |
mais |
Yahoo MAServiceとGoogle Imagesを利用した画像しりとりです。 |
ups |
arboやjajaのようなリモートインストールサーバーを構築できるツールです。 |
コミュニティ移転のお知らせ
先日、ブラウザで動作するチャットサービス「Lingr」のサービスが終了しました。rhaco-jaではこれまで、Lingrをつかったサポートを行ってきましたが、Lingrのサービス終了に伴い、IRCにチャットを移転しました。
移転先は freenode(irc.freenode.net)の #rhaco-ja チャネルになります。
また、会話内容はウェブ上でも閲覧可能になっています。ログの保存には、Wassrを利用しています。
ログの検索をしたい場合は、こちらをお試しください。
約3か月 7回に渡ってrhacoについて解説してきましたが、今回で最終回を迎えることになりました。
あまりメディアへの露出が無かったrhacoですが、今回の連載を通して少しでも興味を持って頂けたら幸いです。rhaco を使った、シンプル&パワフルな開発を是非一度体験してみてください。
現在開発が進んでいるrhaco2がリリースされた時には、是非みなさんとまたお会いできたらと思います!
ありがとうございました!