前回は,
TestLinkの過去
TestLinkのコンセプトは一体どこにあるのか。それを探るためにも,
TestLinkは,
TestLinkの開発を再び開始したのがMartin Havlat,
TestLink小史を省みることで,
- もともと自分で使用するために,
そのニーズに合わせて開発された - まだ改良が続けられていて,
実際に使うテストエンジニアの意見を取り入れ進化している - とくに用語の変更やテストケースの階層化などは,
優先して見直され実装されている
TestLinkの導入実績は増えてきましたが,
TestLinkの現在
続いて,
なお,
TestLink 1.8での変更点
ここで,
- TestLink APIの公開
いよいよ,
TestLink APIが公開されます。TestLink APIとは, TestLinkを外部スクリプトから操作するための機構です。外部プログラム上でこのTestLink APIをコールすることで, TestLinkを操作することができるようになります。XML-RPCと呼ばれる技術で実装されており, XML-RPCを使用することができるプログラミング言語であれば, TestLinkを操作するためのスクリプトを書くことができます。実際に, PHP, Java, Ruby, Pythonで書かれたサンプルスクリプトがTestLink 1. 8 beta 3には同梱されています。 TestLink APIの公開により, xUnitなどの自動テストの結果を自動で登録するなど, テスト自動化ツールとの連携の道が開かれるでしょう。 - 優先度の設定
過去のTestLinkでは一度,
優先度を設定することができたこともありましたが, 優先度の定義が曖昧だったため, 現在の安定版であるTestLink 1. 7では廃止になりました。この定義が 「優先度=重要度+緊急度」 ということに落ち着き, 1. 8で改めて実装されることになりました。テストケース設計時に重要度, テスト計画制定時に緊急度を設定することができます。これにより, TestLink上でテスト戦略に幅を持たせることができるでしょう。