Tracを使って開発プロジェクトを楽しもう!

第2回 Trac Lightningの紹介

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プロジェクトの追加

Trac Lightningのサンプルプロジェクトをそのまま運用環境として利用することもできますが,今回は新たにプロジェクトを追加てみましょう。

スタートメニューの「Trac⁠⁠→⁠コマンドプロンプト」から,Trac用のコマンドプロンプトを起動し,以下のコマンドを入植してください。

create-project <プロジェクト名>

これにより,サンプルプロジェクトと同様の設定がなされたプロジェクトが自動的に作成されます。

なお,create-projectコマンドは,Trac Lightning独自のコマンドであり,オリジナルのTracには存在しませんので注意してください。オリジナルのTracでプロジェクトを作成する場合は,以下の手順で行うことになります。

  1. Subversionのリポジトリを作成する。
  2. trac-admin <プロジェクトフォルダのパス> initenvコマンドを実行し,対話形式でプロジェクトを作成する。
  3. 設定ファイルtrac.iniと,Tracの管理画面に必要な設定を行う。

ユーザアカウントの追加と権限の設定

Tracを使いはじめるために,ユーザのアカウントを作成しましょう。まず,管理者としてログインする必要があります。画面上部の「ログイン」リンクをクリックして,adminユーザでログインしてください。Trac Lightningのプロジェクトのデフォルトの管理者IDはadmin,パスワードはadminです。管理者でログインすると,画面上部のメニューに「管理」が表示されるようになります。これをクリックすると管理コンソールが表示されます。

ユーザアカウントの追加は管理コンソールから行います。左側のメニューから「Accounts / Users」を選択すると,チーム管理画面が表示されます。チーム管理画面下部の「Add external user」をクリックして追加するユーザの情報を入力しましょう。アカウントID,名前,メールアドレス,パスワードを入力してください。Roleは空欄にしておいてかまいません。⁠Add external user」ボタンを押すと,ユーザアカウントが追加されます。ここで追加したアカウントはSubversionのリポジトリに対するアカウントとしても使用できます(Trac Lightningでは,ここで登録したTracのアカウントとSubversionのアカウントを共通で使う設定になっています⁠⁠。

図7 ユーザの追加

図7 ユーザの追加

次に,作成したユーザアカウントに対して権限を付与しましょう。Tracでは,各機能毎に定義されている「アクション」と,それをまとめた「グループ」という概念でユーザ毎の権限を指定します。作成したアカウントをクリックしてください。すると,ユーザ情報の設定領域が表示されるので,パーミションタブを選択してください。ここで,ユーザの権限を設定します。パーミッションタブでは,まずユーザのグループを設定し,それに追加する形でアクションへのパーミッションを与えることができます。Tracに慣れるまでは,管理者たるあなたをadminグループに割り当て,他のメンバーはグループ名から適当に判断してグループを割り当てておき,あとで細かい権限を調整していくと良いでしょう。

図8 パーミッションの設定

図8 パーミッションの設定

ユーザを登録したら,とりあえずTracを使い始める準備が整いました。試しにいろいろ触ってみて,Tracの感じをつかむと良いでしょう。

次回は,Trac Lightningを利用したプロジェクト運用の方法について解説します。

著者プロフィール

広部一弥(ひろべかずや)

名古屋大学大学院 情報科学研究科在学。システムエンジニアとして9年働いた後,大学に戻り現在は博士後期課程の学生。

URLhttp://weekbuild.sakura.ne.jp/trac/