Twitterを100倍楽しむためのbot開発基礎講座

第1回botの世界へようこそ

Twitter、使ってますか?

皆さんこんにちは。突然ですがTwitterを使ってますか? 様々なメディアでもよく取り上げられているので使われている方も多いかと思います。筆者もどっぷりTwitterにハマっており、もはや手放せない、Twitter中毒状態になっています。筆者は最近よくIT勉強会に参加しているのですが、勉強会開催の情報は専らTwitterで知ることが多くなってきました。

Twitterで活躍するbot。botとは?

勉強会を参加するには当然開催情報を知る必要がありますが、そのためにとくに最近活用しているのがTwitterのbotアカウントです。botというのは、あたかも普通の人間が操作しているかのようにTwitter上で発言する、プログラムで制御されたアカウントです。

本連載では、このbotにフォーカスして解説をしていきます。

第1回目となる今回は、botの基礎情報について説明しましょう。

こんなbotがあります

Twitter上で動作しているbotはさまざまな種類があるのですが、たとえば役立つ情報を定期的に発言するもの、リプライを通じて会話をするもの、ちょっとした調べ物に便利なものなどが存在します。日本のTwitter Botまとめサイトによると日本の主なbotだけでも3000以上あるようです。そのうちからいくつかbotを紹介すると、

ランダムにメッセージを投げるだけのシンプルなbot
  • 時報bot(1時間置きに現在時刻をつぶやくbot)
  • ざわBOT(定期的に「ざわ」系の発言をつぶやくbot)
  • 聖書bot(定期的に聖書の一文を引用して発言するbot)
リプライメッセージを受け取りそれに応じて結果を返すbot
  • recipetter(食材をつぶやくとそれを使った料理レシピを返すbot)
  • たろっとさん(たろっとさんにつぶやくとタロットカードを引いてくれるbot)
  • chizuatter(場所の名前をつぶやくとGoogleマップでその場所を検索して場所をURLつきで返すbot)
リプライメッセージや会話を収集して、構文解析を利用して日本語を作り出す人工無能bot
不特定多数の発言を検索し、その発言を引用したり統計をとって情報収集するbot
  • buzztter(Twitter上で話題になっている言葉を収集してお知らせ)
  • harahetl(⁠⁠はらへった」など空腹に関する発言を収集し、時速何はらへかを表示するbot)

筆者もいくつかbotを開発し公開しています。上記のうち、聖書botは筆者が開発したbot、recipetter、chizuatter、harahetlは私の所属する会社で開発したbotです。実はbotを作るのは案外簡単なんです。

bot作りは意外と簡単

botを作るのって難しそう、と思って手を出せずにいたり、何から手をつければいいのかわからない、という方もおられるのではないでしょうか。プログラミング経験があれば、実はbotを作るのは難しくありません。最近はプログラミングができなくても簡単にボットを作ることができるサービスBot Makerがありますが、せっかくなら自分で作ってみませんか?

Twitterはプログラムから操作するためのAPIが用意されており、簡単にプログラムをつくることができます。掲示板などのコミュニケーションサイトを一からつくるのと比べてもユーザー管理やページ出力等を考える必要がなく、基本的に発言周りを作るだけで実装ができます。それでいて多くのユーザーに使ってもらえる、楽しんでもらえる可能性があります。

あなたもbotを作って中の人になってみませんか?

次回からTwitter APIの使い方や実際に動くbotの開発を行います。

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