読者の皆さんこんにちは,
第二話
中山君はテスト分析の作業内容が理解できておらず,
さて,
中山君の例で一緒に考えていきましょう。
【今回の登場人物】
- 大塚先輩:
- 入社10年目。5年前に柏田マネジャーと一緒にソフトウェアテスト事業を立ち上げた。カメラが趣味で,
暇さえあれば写真を撮りに出かける。 - 中山君:
- 入社5年目。本連載の主人公。入社以来ソフトウェアテスト一筋で経験を積んできた。そろそろ大きい仕事をしたいと考えている。
テスト設計
前回大塚先輩に大目玉をくってしまったテスト分析もなんとか終了。
大塚先輩:
- さて,
テスト分析も終了だね。 中山君:
- はい,
ようやく終わらせることができました。本当にボクはなにもわかっていなかったんですね。ご迷惑をおかけしてばかりです…。
中山君は,
大塚先輩:
- 初めてのときは誰もが上手くいかないものだよ。…スケジュールを見ると,
マイルストーンだね。このマイルストーンがなにかわかるかい? 中山君:
- あ! 中打ち上げって書いてあります!
実は,
大塚先輩:
- そういうわけで,
今日は仕事を早めに切り上げて飲みにでも行ったらいい。本日ばかりは定時きっかりに仕事を切り上げること。残業はナシ。これは命令だ。 中山君:
- 「お心遣いありがとうございます! リフレッシュして,
また明日から頑張ります!」
中山君は初めてのリーダーということもあり気が回りませんでしたが,
プロジェクトが始まり作業が進むと,
リーダーはこういう状況に陥らないように,
またもちろんのこと,
次の日
次の日,
大塚先輩:
- うまくリフレッシュできたようだね。
中山君:
- はい! 残念ながらまだチームといっても私だけなので旧友と飲みに行ったのですが,
仕事を忘れて盛り上がることができて, いい気分転換になりました! 大塚先輩:
- それは良かった。昨日君が体験したようなことは,
リーダーとして必要になる仕事のひとつだ。そろそろメンバも増員されるから, 意識しておくように。 中山君:
- わかりました! さて,
いよいよテスト設計ですね。今度こそは頑張ります!
気分的にひとつ整理がついた中山君,
大塚先輩:
- 僕は今までテスト計画とテスト分析でいろいろとアドバイスをしてきた。今回はそれを活かして取組んでみなさい。
大塚先輩:
- ただし,
これまでは全体を作り込んでから確認を行ってみたけれど, まず小さい範囲でやってみて, それを確認してみたい。 中山君:
- まず一部だけ設計して,
先輩に見てもらうってことですか? 大塚先輩:
- そうだ。もし基本的なミスが指摘事項が多かった場合,
その修正に大きな労力がかかるからね。 中山君:
- 傷は小さな方がいいってことですね! 了解です。まずは基本的なテスト設計を行ってみます!