使ってみよう! Windows Live SDK/API

第6回 VETileSourceSpecification and MapCruncher ―― オリジナル地図の作成

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ズームレベルと透過色の指定

これまでCorrespondencesタブを表示していたと思いますが,Source Infoタブを表示してください図6⁠。⁠Maximum (Closest) Zoom」の値がタイル画像生成時に必要とするズームレベルになります。大きい値ほど拡大できますが,その分生成するタイル画像の数が多くなり時間もかかります。画像の生成時に様子を見ながら変更するとよいでしょう。

図6 Source Infoタブ

図6 Source Infoタブ

Transparencyタブ図7では透過する色または使用する色の指定ができます。⁠Add Color Under Crosshairs」ボタンをクリックすると,クリック時に十字線にある点の色がリストに追加されます。ラジオボタンで「Make selected colors transparent」を選択していれば,追加した色が透過色となります。MapCruncher上では透過色がピンク色として表示されます。⁠Display only selected colors」を選択すると,追加した色以外は透過色となります。

図7 Transparencyタブ

図7 Transparencyタブ

レンダリングとマップの表示

対応点の追加が終わったら,タイル画像およびWebページの生成(レンダリング)の段階へ進みましょう。左下のRenderボタンをクリックします。Renderウィンドウ図8が開きますので,Output Folder欄の右にあるボタンをクリックして出力先のフォルダを指定します。そして,Startボタンをクリックするとレンダリングが始まります。地図の範囲にもよりますがズームレベルが大きいと数分~数時間ぐらいかかります。

図8 Renderウィンドウ

図8 Renderウィンドウ

生成が終了するとRenderウィンドウの下に「Preview rendered results」というリンクが表示され,クリックすると生成されたタイルを確認することができます。この後,対応点の修正に戻ることもできます。

出力フォルダにはいくつかのファイル・フォルダができています。SamplePage.htmlをWebブラウザで表示すると,生成された地図ページが確認できます。執筆時点ではVirtual Earth Map Control 6.1がリリースされて間もないためか,そのままでは動きませんでした。SamplePage.html内のscriptおよびlinkタグのsrc属性の値を次のように修正することで表示できます。v6からv6.1に変更しています。

<script src="http://dev.virtualearth.net/mapcontrol/mapcontrol.ashx?v=6.1" type="text/javascript"></script>
<script src="http://dev.virtualearth.net/mapcontrol/v6.1/mapcruncher/CrunchControl.js" type="text/javascript"></script>
<link href="http://dev.virtualearth.net/mapcontrol/v6.1/mapcruncher/LegendStyle.css" rel="stylesheet" type="text/css">

完成したページは図9のようになります。

図9 SamplePage.htmlの表示

図9 SamplePage.htmlの表示

おわりに

いかがでしたでしょうか。MapCruncherを使うと,コード上でタイルを追加したり,タイル画像を用意したりするよりも簡易にできたと思います。ただし,作成されたWebページは見た目も機能的にも良いものとはいえません。より活用するためにはHTMLファイル内のJavaScriptの編集など,コードの記述も必要になるでしょう。

日本でのサービスはまだですが,Map Control 6.1のリリースに併せてLive Search MapsでMapCruncherのタイルをコレクションとして追加できるようになっています。今後MapCruncherやカスタムタイルを活用していく場面は増えていくかもしれませんね。

以上で今回は終わりです。

著者プロフィール

松江祐輔(まつえゆうすけ)

日本システムウエア株式会社 勤務。現在,ハードウェア設計・検証業務を担当。大学生・大学院生時代はベンチャー企業 有限会社ミレニアムシステムズにプログラマーとして従事。趣味はプログラミング。好きな言語はVisual Basic。Microsoft MVP for Windows Live Platform(Jul 2010 - Jun 2011),Windows Live(Jul 2011 - Jun 2013)。

URL:http://katamari.jp