デベロッパー必見!WordPress開発 A to Z

第2回WordPress用開発環境を整える(その2)

前回仮想環境上にUbuntuをインストールし、サーバOSを整備します。

Ubuntu 6.06 のインストール

VirtualBoxの仮想マシンにインストールするUbuntuをダウンロードします。

Ubuntu 6.06.2 LTS(Dapper Drake)
http://releases.ubuntu.com/6.06/

UbuntuがPHP4をパッケージに採用しているのはDapperまでです。今回はUbuntuのパッケージ管理システムで簡単に環境を整えるのが目的の1つなのでUbuntu 6.06をインストールします。6.06には日本語版のデスクトップイメージもありますが、今回は、WordPressの開発環境を整えるのが目的ですので、最終的には直接アクセスするようなことはほとんどなくなります。デスクトップにアクセスしない今回のような状況では、デスクトップ環境を整えてもリソースが無駄になるだけですので、サーバ環境だけを構築します。

今回はホストOSがWindowsですので、32ビットならばubuntu-6.06.2-server-i386.isoを、64bitならばubuntu-6.06.2-server-amd64.isoをダウンロードしてください。

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ダウンロードが完了したら、VirtualBoxに戻り⁠新規⁠をクリックします。

ゲストOSをインストールするためには⁠仮想マシン⁠が必要になります。⁠新規⁠ボタンは仮想マシンを新規に作成するための新規仮想マシン作成ウィザードを開始します。

新規仮想マシン作成ウィザードが開始したら、次へをクリックして次のステップに進みましょう。

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仮想マシン名を「Ubuntu-6.06」に、OSタイプをLinuxのUbuntuにして次のステップに進みます。

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仮想マシンで利用する仮想ディスク(後述)は仮想マシン名を元に自動的に生成されます。仮想ディスク名にはスペースを含めることができませんので、仮想マシン名にもスペースを含めないよう注意してください。

前のステップでLinuxのUbuntuを選択しましたが、その選択に基づいて推奨されるメモリ量を自動的に選択してくれていますので、ここではそのまま次のステップに進んでください。

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今回作成する仮想マシン用のハードディスクを作成するかどうかを指定します。インストールしたばかりで仮想マシン用のハードディスクは作られていませんので、新規ハードディスクの作成を選択したまま次のステップに進みます。

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新規ハードディスクの作成を選択すると、新規仮想ディスク作成ウィザードが開始します。紛らわしいですが新規仮想マシン作成ウィザードとは別物です。

そのまま次のステップに進んでください。

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仮想ディスクのタイプを選択します。ハードディスクの容量が少ないなど、仮想マシンが占有するハードディスク容量をコントロールしたい場合は固定サイズの方が良いかと思いますが、基本的には何も考えずに⁠可変サイズのストレージ⁠を選択して次のステップに進んでください。

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可変サイズにしておくとゲストOSが求めるハードディスク容量に対して自動的にサイズを変更してくれるのでとても楽です。固定にしてディスク容量が足りなくなると、仮想ディスクイメージファイルのマージという手間のかかる作業が必要になりますのでご注意ください。

場所もサイズも基本的にはそのままで問題ありません。ただし前述の通り、仮想マシン名にスペースを入力しているとエラーになり先に進めなくなります。そのような場合にはスペースを削除して次に進んでください。

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完了をクリックすれば仮想ディスクの作成は完了します。

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仮想ディスクの作成が完了すると、すぐに仮想マシンの作成も完了します。完了ボタンをクリックして仮想マシン作成ウィザードを完了させてください。

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これでUbuntu-6.06仮想マシンが作成されました。起動ボタンをクリックして起動してみましょう。

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仮想マシンを作成した後の初回起動時に表示される初回起動ウィザードです。

このウィザードでインストールする OS のイメージなどを選択しますので、次へをクリックして次のステップに進んでください。

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今回はUbuntuのインストールイメージをISOでダウンロードしましたので、CD/DVD-ROMデバイスを選択し、メディアソースの右側にあるフォルダアイコンをクリックしてイメージを読み込みます。

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フォルダアイコンをクリックすると、仮想メディアマネージャが開きます。

追加ボタンをクリックしてUbuntuのインストールイメージを追加しましょう。

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Ubuntuの ISO イメージを追加したら選択ボタンをクリックして仮想メディアマネージャを閉じます。

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これでUbuntuのISOイメージが仮想マシンにマウントされました。次のステップに進みましょう。

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完了ボタンをクリックすると初回起動ウィザードは完了し仮想マシンが起動します。

仮想マシンが起動すると仮想マシンにマウントしたUbuntuの ISO イメージが読み込ます。

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Ubuntuの ISO イメージが正常に読み込まれるとこのような画面が表示されます。

Install to the hard disk をクリックしてUbuntuのインストールプログラムを開始しましょう。

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インストールプログラムで使用する言語を選択し、エンターキーを押して次に進みます。

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キーボードの種類を選択します。左上に全角/半角キーがあれば日本語キーボードです。そのままエンターキーを押して次に進みましょう。

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ホスト名を入力しますが、そのままエンターキーを押して次に進んでも問題ありません。ubuntuというホスト名を持つ端末がネットワーク内にいるような場合は別の名前をつけてください。

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先ほど仮想ディスク作成ウィザードで作成したハードディスクhdaにマウントされている事を確認してください。⁠ディスク全体を消去する⁠を選択したままエンターキーを押して次に進みます。

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パーティショナーが適当な設定でパーティショニングしてくれますので、そのまま⁠はい⁠を選択してエンターキーを押し、次に進みます。

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時刻の設定です。UTCではないので⁠いいえ⁠を選択してください。

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これから作成するユーザーアカウントの名前を入力します。お好きな名前を入力してエンターキーを押し、次に進みます。

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ユーザー名を入力します。こちらもお好きな名前を入力してエンターキーを押し、次に進みます。

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前のステップで入力したユーザーのパスワードを入力してエンターキーを押します。

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確認のため、同じパスワードを再度入力してエンターキーを押します。この項目でインストール前の設定はすべて完了です。エンターキーを入力するとインストールが開始します。

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インストールが完了した後、ISOイメージをアンマウントして仮想マシンを再起動すればインストール完了です。ISOイメージはメニューのデバイス→CD/DVD デバイスにあるチェックの入ったUbuntuのイメージをクリックすればアンマウントされます。

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次回は、SSHサーバのインストールについて解説します。

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