概要
システムアーキテクトは,情報処理技術者試験の高度区分の1つで,業務分析~システム設計~テストなどの一連の作業に従事する,SE向けの試験です。
論文執筆が必須となる本試験では,より質の高い論文を書くことによって,合格に近づくことができます。本書ではその対策として,主に論文のポイントや受験テクニックを多く紹介し,最短での合格を目指します。
さらに,付属CD-ROMでは演習ソフト「DEKIDAS-2」で過去6年分の問題の解答・解説に加え,本試験対策用の過去問題PDFも収録。
こんな方におすすめ
- システムアーキテクト受験予定の方
- 論文のテクニックを知りたい方
- 高度試験を受験してみたい方
著者から一言
システムアーキテクト試験は,国家試験である性格上,特定のITベンダ(例えば,マイクロソフト社)の製品に関する問題は出題されません。したがって,広く一般的な要件定義・外部設計等に関する知識があれば十分に合格できます。
ただし,この“広く一般的な”という点が,問題を難しくしている側面もあります。実務では,業務に必要な知識の範囲が狭く深く,IT ベンダの製品に依存しているケースが多いからだと思われます。
そこで,本書は“広く一般的な”知識を要求される試験問題に焦点を合わせ,特に午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験に役立つ構成になっています。
本書の特徴は,次の3 点です。
- 出題ジャンル別に試験問題を並べ替え,イメージが湧きやすくなるように配置しています。
- 午後Ⅰ(記述式)については,なるべく別解や間違った解答に関する解説も入れ,別解の許容範囲が理解できるようにしています。
- 午後Ⅱ(論述式)については,論文を書く手順や守らねばならないルールを示し,わかりやすさを狙って,同じシステム開発事例に基づいた論文例を掲載しています。
本書の内容は,システムアーキテクト試験に合格するための必要知識・情報をほとんど網羅するものであり,多くの読者が合格されることを期待しています。
(はじめにより一部抜粋)