概要
「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」の公式リファレンスブックが登場。
試験で問われる計147個のスキル項目について,要点と学習のポイントを基本から一つひとつ解説。
第一線で活躍する執筆陣が具体的なシーンにまで踏み込んで説明しているため,データサイエンティストとしての確かな力が身につきます。
さらに巻末の模擬問題では,実際の試験のイメージをつかむことができます。
「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」とは?
「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」(略称:DS検定)は,一般社団法人データサイエンティスト協会によって,2021年9月に第1回が開催される検定試験です。「リテラシーレベル」では,協会が定めたスキルレベルのうち最も基礎的な内容(見習いレベル)を問われるため,すでにデータサイエンティストとして活躍している方はもちろんのこと,データサイエンスに興味を持つ学生,ビジネスパーソンの方も挑戦することができます。
データサイエンティスト協会HP:https://www.datascientist.or.jp/
検定概要:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/
こんな方におすすめ
- データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)に合格したい方
- データサイエンスの基礎素養を身につけたい大学生やビジネスパーソンの方
著者から一言
「最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック」の刊行に寄せて
「『データサイエンティスト』という新しい職業を,正しくこの国に根付かせよう」
有志のそんなシンプルな思いから,一般社団法人データサイエンティスト協会は始まりました。
当時,ビッグデータ・ブームとともに日本に上陸したこの新しい職業は,「ビッグデータを使いこなす人」という程度の漠然とした認識で受け止められ,その仕事内容や求められるナレッジやスキルは,曖昧模糊としたまま,メディアに言葉だけが踊っていました。
新しい時代の到来を告げ,危機感を煽る記事のためだけであれば,それでもよかったのかもしれません。しかし,絶対的な不足が騒がれるこの新しい職業を目指す人を増やし,その学習の指針となるためには明確な定義が必要,という思いから,本協会は始まり,現在では100を超える法人が,求められるナレッジやスキルを定める活動を筆頭に始まりました。現在では,各種勉強会や研修の企画,実態の調査や組織間の課題の共有といった各種の啓発・普及活動を展開しております。
そんな協会員の尽力もあり,当協会の定めた各種定義は,我が国のスタンダードとなり,データサイエンティストという仕事もバズワードに終わらず,一つの職業としてこの国に定着しつつあります。そんな中で,協会発足以来の唯一にして最大の懸案事項が「検定(資格)事業」でした。協会発足当時から多数の要望を受けつつも,日進月歩で進み変化する技術や業界状況を鑑みると,認定した資格に対して責任をもった運営ができるのか?という思いが先にたち,理事会で何度も議論をしては見送りを繰り返してきました。
しかし,技術の変化の激しさは依然として続くものの,社会の要請がブームを乗り越えて一定の安定を得つつあることに加え,大学でのデータサイエンス教育の必修化が実現した事で,その必要性が一層の高まりを見せていることから,スタンダードを定めた責任から,検定事業の開始の決断に至りました。
この度,その検定のための初の参考書を協会のメンバーが執筆したので,前書きを記しました。本書が,これからの新しい日本を支える職業を目指す皆様のよき一歩目となることを願ってやみません。
2021年6月吉日
一般社団法人データサイエンティスト協会
代表理事 草野隆史