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2014年1月第2週2014年スタート!Android界隈で今年は何が出てくる

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて、新年早々から大きなイベントがあります。2014年1月7日からラスベガスで国際家電ショー(CES 2014)が開催されます。ニュースサイトは、さまざまな噂で持ちきりです。本稿が公開される頃には、真相が明らかになっているはずなので、気になるニュースがあれば、次回で触れていきます。

スマートウォッチの「Pebble」がメルセデスと提携

電子ペーパーを使ったスマートウォッチを開発・販売しているPebbleがメルセデスと技術提携をすると発表されました。詳しい提携内容は、CES 2014では具体的な発表が行われるはずです。

クルマと時計の組み合わせは、意外に感じるかもしれませんが、メルセデスのAMGモデルは、室内時計にIWCの時計を採用しているほどなので、クルマと時計の相性が悪いわけではありません。しかし、今回は、IWCのような歴史ある高級ブランドではなく、トレンドのスマートウォッチを製造するベンチャーとの提携なので驚きのニュースです。

原稿執筆時点(1/4)では、提携内容の発表がないので、何が登場してくるかは想像するしかありません。最近のクルマには、インフォテイメントシステム(車両情報から娯楽情報までを統合管理するシステム)が必須となっています。メルセデスは、Drive Kit Plusと呼ぶiPhoneと連携するインフォメントシステムを本国でリリース(Googleのストリービューを画面に映し出すことが出来る優れものです)しているので、iPhoneがPebble Watchに置き換わるような使い方をするのかもしれません。

メルセデスのSrive Kit Plus。日本では展開されていない
メルセデスのSrive Kit Plus。日本では展開されていない

自動車メーカのスマートウォッチと言えば、欧州日産がクルマと連携するスマートウォッチ「NISMO WATCH」のコンセプトを公表しています。これには、ドライブ体験を向上させることを目的として、ドライバーの心拍数をモニターして、ドライブ管理を行う仕掛けが提案されています。メルセデスの場合、現行のPebble Watchのスペックから想像すると、同じようなものは登場してこなさそうです。

Pebble Watchがスマートキーの代わりになったり、セキュリティシステムと連携したり、車両情報をモニターできるようになれば、スマートフォンの子機止まりだったスマートウォッチにも新たな兆しが見えてくるのかもしれません。

Googleが車載システムの開発でAudiと提携

2013年のWWDCで発表されたAppleの「iOS in the Car」へ続けなのか、GoogleがAndroidベースの車載システムの開発で、Audiと提携したとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えています。WWDCの発表には提携先にAudiはなく、ドイツ御三家の中では、メルセデスだけがその名前を連ねています。

iOS in the Carは、Siriをメインとしたユーザーインターフェースで、デモを観る限り、いまのカーナビが時代遅れに感じるほど洗練されています。現状のカーナビは、運転中に覗き見することを前提にデザインされていると感じる部分が多いので、AppleやGoogleが参入することで、既存メーカも見直しを行う良い機会になるかもしれません。

iOS in the Car。これから始めるGoogleは、半年遅れということになるが……
iOS in the Car。これから始めるGoogleは、半年遅れということになるが……

話が少し逸れましたが、気になるのは、どうビジネスに繋げていくのか?という部分です。たとえば、クルマを購入して、わざわざ後付けナビを取り付ける人は少なく、メーカオプションで提供されるナビを使っている人が多いはずです。となれば、AppleやGoogleは、コンシューマではなく、自動車メーカを相手にビジネスをするはずです。iOS in the Carの提携先に、9社もの自動車メーカの名前があったことからも想像できます。

Appleは、iPhoneのように自社のハードウエアを自動車メーカに売って収益を上げるモデルを構築するのだろうと考えられます。

Googleが、どのようなビジネスモデルを検討しているのか気になるところです。現状のカーナビは、インターネット接続と最も遠い関係にあるように見えるので、広告がメインとなるのであれば、カーナビのディスプレイにどうやって、広告を表示するつもりなのか気になるところです。当面は、Appleに市場を独占させないという考えが強く、シェアを取ってからかもしれません。しばらくは、今後の動きに注目です。

今回は、クルマの話題ばかりになりましたが、2014年はクルマと既存のIT技術が融合し始める年になるのかもしれません。

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