英国でもGalaxy NotePRO 12.2の予約受付を開始
前回、韓国でSamsungのGalaxy NotePRO(Wi-Fiモデル)の予約がはじまったとお伝えしました。韓国だけではなく、英国でも12.2インチモデルのGalaxy NotePROの予約がはじまりました。
予約を開始したのはSamsung UKです。
同社のWebサイトで予約を受け付けており、出荷時期は2014年2月としています。Webサイトには、価格も公表されており、なんと649.00ポンドです。日本円に換算すると11万円弱!となっています。
他社のタブレットと比較すると、Galaxy Noteは、高めの価格に設定されています。Galaxy NotePRO 12.2は、高精細で大型のディスプレイを搭載しているためか、Galaxy Noteよりもさらに高価です。
この価格帯になるとWindows 8.1を搭載したタブレットも検討の範囲に入ります。たとえば、VAIO Tap 11は、ディスプレイ解像度はフルHDで、Galaxy NotePROより劣りますが、ソニーストアで購入できるモデルは、89,800円なのでGalaxy NotePRO 12.2よりも安く購入できます。Windowsの資産を活かせるWindowsタブレットの方が、魅力的に感じる方もいるはずです。
Galaxy NotePRO 12.2は、Androidタブレットにとっては、新しいジャンルですが、難しい位置づけのタブレットです。こう考えるよりも、Windows 8.1が面白い立ち位置になってきた考えることもできます。
LenovoがMotorola Mobilityを29億ドルで買収
今年に入り、中国のLenovoが大型買収を相次いで発表して、急拡大をしています。
1月23日に、IBMのx86サーバ事業を約23億ドルで買収すると発表し、同月の29日には、Google傘下にあるMotorola Mobilityを約29億1000万ドルで買収すると発表しました。
今回の買収でLenovoは、Motorolaのブランドとスマートフォンの開発力を得ることになりますが、Motorolaが持つ特許資産の大多数は、Googleが保持したままになり、Lenovoは、Googleからライセンスを受ける形になります。
2011年に、GoogleがMotorolaを買収したときに、その目的はMotorolaが持つ特許資産と言われていましたが、Googleが展開するNexusシリーズの開発もMotorolaが行うものと見られていました。しかし、今回の買収で、GoogleはMotorolaが持つ特許だけが目的で、これ以外に興味がなかったことがわかりました。今回の買収は、多くの人が驚きを隠せなかったはずです。
Lenovoのスマートフォンが日本でも見られるのか?
Motorolaを買収したLenovoは、今後、どのような動きになるのでしょうか。
Lenovoは、成長著しい中国市場では、自社ブランドのスマートフォンを投入して、シェア一位の得るなどして急成長を遂げています。しかし、日本のような成熟市場には、一切アプローチしていません。理由は、スマートフォン市場におけるLenovoのブランド力のなさだとされています。
今回の買収で、それを得ることができました。たとえば、日本のPC市場には、IBMから得たThinkPadブランドを皮切りにして、IDEAPADやIDEATABなど、独自ブランドの製品を多数市場に投入し、現在は、一定の評価を得ています。これと同じ手順で、Motorolaが持つmotoかRAZRブランドを使って、Lenovoのスマートフォンを順次投入することを計画しているのかもしれません。
もうひとつ、われわれにとって直接的に期待できることがあります。
IBM時代のThinkPadは、他社製品と比較すると価格競争面では劣っている印象がありましたが、Lenovo時代のThinkPadは、十分な価格競争力を得ています。また、ThinkPadブランドを飼い殺ししているワケではなく「ThinkPadらしさ」を失うことなく、購入しやすい価格で提供することに成功しています。
これと同じアプローチを取るのであれば、Motorolaらしさを失うことなく、より多くの人にMotorolaが持つクオリティを知るキッカケをLenovoが作り出すことになるのかもしれません。
結果が出るには、数年かかると思われますが、Motorolaが持つ開発ノウハウとLenovoの生産力が組み合わされば、AppleやSamsungに続く端末メーカになる可能性は十分に考えられます。