Android Weekly Topics

2014年4月第2週Andoroid周辺の動き・2014年春

今週は、Android自体の動きは静かでしたが、Androidを絡めた周辺状況には動きがあったので、ご紹介していきます。

IntelがIDFで、64ビットカーネルを発表

Intelが、中国・深センで開催されている開発者向けフォーラム「Intel Developer Forum 2014」でAndroid 4.4.2向けの64bit対応カーネルを提供すると発表しました。

64bit対応のカーネルは、これだけで大々的に発表されたのではなく、新型モバイルプロセッサ「Braswell」を発表と同時に行われました。このカーネルは、Intel Architecture(IA)ベースのデバイスに最適化されたもので、Android 4.4.2向けです。また、発表場では、Android OSが32bit OSであることが指摘されました。カーネルだけではなく、周辺も64bit化が急がれますが、今後リリースされるIAベースの端末には、これが使われることになるはずです。

さて、Androidでは、IAベースの端末は少数派ですが、Lenovoと複数年、複数デバイスの契約を行っているそうで、LenovoからIAベースのAndroid端末が登場することになりそうです。

「Samsung Smart Home」が米国と韓国で開始

Androidと連携する生活家電と言えば、パナソニックが「スマート家電」として取りくんでおり、エアコン、洗濯乾燥機、冷蔵庫、血圧計、活動計などがラインナップされています。スマート家電では、Androidで遠隔操作できたり、測定データ管理ができます。

Samsungも2014 CESで「Samsung Smart Home」と呼ぶ似たサービスプラットホームを発表しており、これを、まずは、米国と韓国で開始すると4月2日に発表しました。

サービスに対応製品は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、ロボット掃除機、スマートTV、スマート電球などがあります。スマート電球は、すでに発表されていますが、他の対応製品は、2014年上半期中に発売するとアナウンスされているので、順次登場となるはずです。

Samsung Smart Home
Samsung Smart Home
Samsung Smart Home Becomes Reality, Set To Transform Everyday Life | Samsung Electronics Official Blog: Samsung Tomorrow

Samsung Smart Homeが面白いのは、Android端末だけでなく、Samsung Gear 2やSamsung スマートTVの専用アプリでも、対応製品が操作できるところです。

腕時計型のSamsung Gear 2で操作ができて嬉しそうなのは、スマート電球とエアコンくらいですが、スマートTVであれば、さまざまな使い方が考えられそうです。たとえば、洗濯機の稼働状況をテレビに通知すると言った使い方ができそうです。また、スマートTVがHDDレコーダーとも連携して、映画を再生しだしたら、部屋にあるスマート電球を暗めに設定するなど、これまで手動で行っていたことが自動化される可能性があり、面白い枠組みとなりそうです。

Firefox OSも国内で動きが

最後は、Androidの話題ではありませんが、時々、取り上げている「Firefox OS」の話題です。

Firefox OSの開発者向けカンファレンス「Firefox Developers Conference 2014 in Kyoto」が、Mozilla Japan主催で4月19日に京都で開催されます。

Firefox Developers Conference 2014 in Kyoto

Firefox Developers Conference 2014 in Kyoto

カンファレンスでは、米国Mozilla Corporation、Firefox Marketplace/アプリ担当のVice Presidentを務めるRick Fant氏が来日し基調講演を行うほか、国内のコンテンツプロバイダーによるトークセッションなども行われます。

いよいよ、国内でもFirefox OSの動きが出始めました。モバイルアプリの開発者にとっては、注目のカンファレンスなので、参加してはいかがでしょうか。

今週は、この辺りで。また来週。

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