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2014年5月第1週LG G Watchの製品ページが公開、64bit Android OSの登場はいつ?

LG G Watchの製品ページが公開

登場が待たれる、Android Wear搭載のスマートウォッチ「LG G Watch」の製品ページが公開されました。

LG G Watchの白モデル
LG G Watchの白モデル
LG G Watch | powered by android wear

製品ページでは、端末デザインが確認できるのと、防水・防塵であることが紹介されています。また、Android Wearが動作する画面も確認できます。

カラーバリエーションは、白と黒の2種類です。白モデルは、画面の縁は黒いままですが、フレームサイドやバックルは、シャンパンゴールドが使われており、トレンドに沿った形となっています。

バンドは、おそらくシリコン製と思われます。サイトの写真では、交換できるようにも見えるので、防水性能を気にしなければ革ベルトにも交換できるはずです。

製品ページには、発売時期などは記載されていません。

6月25日、26日で開催されるGoogle I/Oでは、何らか触れられるはずで発売日が明らかになるはずです。また、価格も公表されていません。英Pocket-lintは、180英ポンド(約3万円)で発売する可能性があると伝えています。

64bit Android OSは、年内に登場?

2014年に入ってから、64bit対応のAndroid OSは、いくどとなく話が出ています。ARMから、スケジュールの話が出たことで、いよいよ真実味が帯びてきました。

英ARM社のトム・ランス上級副社長が、決算説明会の場でCNETの記者から「Androidスマートフォン・タブレットが64bitプロセッサーに移行するのは、いつ頃でしょうか?」という問いに対して、⁠64bitに対応したスマートフォンは、クリスマスまでには登場しているでしょう」と回答したと、CNETが伝えています。

ARMの64bit CPUコア「Cortex-A53」「Cortex-A57」は、2012年に発表されています。この時、SoCが市場に登場するのは、2013年末から2014年の見込みと発表されて、2014年の年明けから、NVIDIA Tegra K1、Qualcomm Snapdragon 410/610/615、MediaTek MT6732などが登場しています。

いずれのメーカも端末は、2014年末から2015年はじめと言われているので、先のランス氏の発言と一致し、下準備は着実に進んでいることが分かります。

Android OSは、アプリとOSの間に仮想マシンがあり、これがCPUアーキテクチャの違いを吸収するので、アプリは、アップデートせずに動作するはずです。ただし、NDKを使っているアプリは注意が必要です。

ARMの64bitアーキテクチャは、下位互換を保つために32bitアプリケーションも動作するとされていますが、Android OS次第の部分もあると思うので、どうなるのかわかりません。アプリ開発者は、年末に向けて情報収集しておくことをオススメします。

トレンドは低価格。Googleが100ドルのスマホを開発中?

Googleは、100ドル以下の低価格スマートフォンの発売を検討しており、先で紹介したMediaTek社のSoCが採用されるようです。

この100ドルスマホは、新興国向けになると思いますが、この市場でシェアを広げているFirefox OS端末に対抗する意味があるのかもしれません。Firefox OS端末は、$25スマホの話も出ているので、価格面では、Googleの$100スマホは、太刀打ちできませんが、アプリの数は、Androidが格段に多いので、善戦する可能性はあります。

さて、注目を浴びることになったMediaTekですが、1997年に設立された台湾のファブレスの半導体メーカです。2012年ごろからミドルレンジスマートフォン向けのプロセッサを得意としており、中国系のメーカで採用が多く、2013年は、52%のシェアを得ているという数字があるほどで、急速に成長しているメーカです。

2014年は、低価格がひとつのキーワードになる年かもしれません。

今週は、このあたりで。では、また来週。

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