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2015年2月第1週今あるテレビをAndroid TVにできる、Nexus Player登場!

いまあるテレビがAndroid TVに!「Nexus Player」が登場

GoogleがAndroid TVのセットトップボックス「Nexus Player」を2月下旬から発売すると発表しました。

価格は1万2,800円でGoogle Play以外にもY! Mobileショップでも取り扱われます。

Nexus Playerは、テレビとHDMI端子で接続します。Google Playにアクセスすることができ、テレビの大画面で対応アプリや映画が楽しめます。これ以外にもゲームを楽しめることが特徴で、ゲームコントローラーも発売が予定されており、先行するApple TVとの大きな違いになります。

CPUにAtomを搭載する

Nexus Playerのハードウエアは、1.8GHzのクアッドコアのIntel Atomプロセッサ、1GBのRAM、8GBのストレージ、Imagination PowerVR Series 6 グラフィックス 2D / 3D エンジンを搭載しています。HDMI出力とUSB端子があり、IEEE 802.11acの無線LAN、Bluetoothにも対応しています。また、Chromecastに相当するGoogle Castを搭載しており、AndroidやiOSデバイスからのキャストにも対応します。電源はACアダプタを使います。付属のリモコンは、マイクがあるので音声検索にも対応しています。

ゲームコンソールそれともセットトップボックス?

質の違いはあれど、PS4やXBOXなどのゲームコンソールでもNexus Playと同じように映画が楽しめます。Nexus Playerでもゲームができるので、両者の違いは曖昧のようにも見えますが、Nexus Playerの方はGoogleらしいアプローチが取られています。

まずは、リモコンのマイクボタンを押すと音声入力が可能になり、スマートフォンでお馴染みの音声検索を使ってコンテンツが検索できます。

他にもNexus Playerの続きをスマートフォンで行えます。

たとえば、リビングで映画を観ていて、見終える前に外出する必要があったとします。これまでは、諦めて自宅に戻ってから続きを観るしかありませんでしたが、Nexus Playerであれば続きをAndroidで観る使い方ができます。ゲームでも同じで、リビングの続きをAndroidで遊べます。これは、進行状況がクラウドに保存されて、アプリがこれをロードすることで実現するもので、Googleらしい仕掛けです。

どれもありそうで、なかったアプローチです。

テレビとこれの周辺機器は、テレビを中心にして半径1メートル以内で自己完結しているものがほとんどでしたが、Googleの手によって、ネットの世界にも飛び込んだという印象です。2015年はテレビが変革する年になりそうです。

テレビ放送との連携なし

HDDレコーダーのように、テレビ放送が録画できたり、Nexus PlayerのUIからテレビ放送を観られることを期待する人もいるかもしれませんが、残念ながらこうしたことはできません。

SDKには「android.media.tv」のパッケージがあり、番組情報やチャンネル情報が取得できます。アプリ側からチャンネル操作が簡単にできそうなので、開発が面倒だったリモコンアプリなどは簡単にできそうです。しかし、ここまでが出来ることの限界です。また、Google Playにアクセスできると言ってもタッチパネルを前提にしたアプリは使えないので、既存のアプリでもAndroid TVで使うことを前提に、UIの作り替えが必要になります。

Android TV専用のアプリと考えると、スマート化したインターフォンなどは簡単に実現できそうです。たとえば、Wi-Fi接続可能でドアに付けられる小型カメラを用意して、インターフォンのボタンが押されたら、Android TVに訪問者の画像を表示するような仕掛けは容易に実現できそうです。こうなればインターフォンもスマート化して、不在時は訪問者の画像と訪問時間を記録することができるでしょうし、外出中だったら、スマートフォンに転送すると言った使い方ができそうです。

テレビは、家庭内にある一番大きな表示装置なので、これにさまざまな情報を集約させる使い方が考えらます。これからは、開発者の腕の見せどころです。皆さん、Android TV向けにアプリを書いてみるのはいかがでしょうか。

今週は、このあたりで。また、来週。

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