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2015年11月第2週Googleが独自プロセッサの開発を検討中か

Googleが独自プロセッサの開発を検討中か?

The Informationが、GoogleがAndroid向けに独自プロセッサの開発を検討している可能性があると報じています。

検討し始めたのは、今秋と言われているおり最近のことです。AppleやSamsungに続いてGoogleも独自プロセッサの開発を検討し始めたことになります。

独自プロセッサを開発するメリットはさまざま考えられます。

たとえば、これから主流になるだろうVR技術など新技術を統合しやすくなりますし、スマートフォンに搭載されているさまざまなセンサを統合することで制御・管理しやすくなる可能性も考えられます。機能統合以外では、Android向けのプロセッサは、Qualcomm Snapdragon、Nvidia Tegra、Intel Atom、Mediatek MTシリーズ、Allwinner Aシリーズ、Rockchip RKシリーズ、Samsung Exyonsと多くのメーカが開発をしています。

こうしたメーカは、OSがアップデートされるたびに自社プロセッサ用のドライバを開発しています。これがアップデートの足並みがそろわない要因のひとつになっているので、自身のコントロール下に置けるプロセッサを持てば、アップデートへのリードタイムを少なくできます。

本当に独自プロセッサが登場するのであれば、Nexusシリーズに搭載して付加価値の1つとなるのは間違いありません。Apple A9同様に、ハイエンド端末のプロセッサは高性能かつ高集積化されたプロセッサが搭載される流れが主流になりそうです。ただ、多くのメーカがプロセッサをリリースしている中で、Googleと言えども割って入る余地がどれだけあるのかと考えさせられます。

Androidを取り巻く環境は、大きくて広いのか別の流れもあります。

「次の50億人に向けて」として高い目標を掲げて取り組み始めた「Android One」ですが、年間の販売台数は120万台にとどまっています。この理由は、Android Oneで使える大半の部品が1から2種類からしか選ぶことができない厳しい条件で、Android Oneを採用するメーカにとっては価格や機能で柔軟性が失われて差別化が難しく採用メーカが増えなかったと米Wall Street Journalが伝えています。

Android Oneは、ある程度限定された部品を使うことでGoogleによるアップデートを実現可能としていましたが、結果を見る限りは戦略転換が求められるのは必至です。使える部品選択のバリエーションを増やして価格や機能で独自性を持たせる余地を作る必要があり、Androidがこれまで通った道をAndroid Oneでまたトレースすることになるのは皮肉なものです。

Androidでも家族同士で有料アプリが共有できるようになる?

Playストアで購入したアプリなどを家族間で共有する機能や友達にプレゼントとして送る機能が追加されるようです。Android Policeが最新版(v5.12)のPlayストアアプリを解析したところ、関係する機能を実装したコードを発見したと伝えています。

Googleからの発表はないので想像でしかありませんが、iOSが実装している家族間共有機能のように、アプリや映画、音楽などを家族で共有できる機能が実装されることが想像できます。また、友達へのプレゼント機能は購入先のリンクをメールで伝えるなどの方法になるはずです。

開発者側から見れば、Playストアで公開しているアプリが家族で共有可能にするかや、その場合の価格をどうするかを考えておく必要があります。関係しそうなアプリを開発している方は、検討しておくのも良いかもしれません。

今週は、このあたりで。また来週。

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