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2015年11月第3週Android 6.0の目玉機能、Now on Tapが日本登場

Android 6.0の目玉機能、Now on Tapが日本登場

Googleは、11月10日からAndroid 6.0 Marshmallowの目玉機能「Now on Tap」を英語に続き日本語でも提供を開始しました。

Now on Tapは、起動中のアプリに表示されているテキストの文脈や現在位置、時刻、予定などから予測して、関連情報や関連アプリを提示し提案します。たとえば、待ち合わせ場所が書かれたメールを表示していたとします。この状態で、ホームボタンを長押しすれば、画面の文脈を解析して、次にしたいこと、たとえば、待ち合わせ場所を検索したり、マップで場所表示をサポートします。これまであれば、場所のテキストをコピーして、ウェブブラウザーなりを起動して検索という流れでしたが、Now on Tapを使えば、こうした操作をしなくて良くなります。

Now on Tapは、どんなアプリでもホームボタンを長押しすれば起動します。

Now on Tapは、iPhoneのSiriのような音声認識を使ったデジタルアシスタントとはアプローチが異なります。しかし、人が行っていた作業をコンピュータが肩代わりするという意味では両者ともに目的は変わらず、こちらは、Googleが得意とするアプローチ、ナレッジグラフや自然言語処理などの技術を使って実現されたというワケです。

Siriの音声インターフェースは、GUIと比較すると複数の選択肢を提示して選択させるのが難しかったり、音声を使うと時系列でしか情報が伝えられず時間がかかるなどのデメリットがあります。しかし、Now on Tapは、GUIを使うので音声インターフェースのような不便はなく、Googleらしい現実的な回答と見ることもできます。

Now on Tapは、操作結果などを学習データとして使っているようで、皆が使えば使うほど賢くなり使いやすくなるはずなので、Android 6.0が動く端末をお持ちの方は、ホームボタンを長押しして試してみてはいかがでしょうか。

タグ・ホイヤーからAndroid Wearが登場

タグ・ホイヤーがAndroid Wearを搭載したスマートウォッチ「Connected」を11月12日に発売しました。価格は16万5,000円で、タグ・ホイヤーを扱うショップで購入できます。

チタン製のケースはAndroid Wear定番の円形です。サイズは直径48mm、厚さ12.8mm、重さは81gです。IP67に対応した防水・防塵性能を持ちます。ディスプレイは1.5インチのIPS液晶で、解像度は320×320(240ppi⁠⁠。サファイヤクリスタルガラスが使われています。バッテリー容量は410mAhで、最低25時間は使えるとされています。バンドは、黒・青・赤・白・黄・緑・橙の7色が用意されています。

ウォッチフェイスには、同社のCarreraをイメージさせるものが用意されていますが、ディスプレイに映し出されるだけなので、機械式の時計が持つ風合いはなく味気ない印象が残ります。

Connectedには、Android Wearのユーザインターフェースがそのまま使われています。これは、お世辞にも高級感があるとは言えませんが、内蔵アプリを操作するビデオを観る限りは、あまり違和感を感じません。ただ、通知が画面下にカードで表示される仕組みなどは変わりありません。これがタグ・ホイヤーの持つ雰囲気を壊すことがないのか気になるところです。

16万円を超える額になると腕時計のように長く使えるのか(中のメカが長期利用に耐えるだけの性能を維持できるのか)不安になります。コンピューターの世界では、10年先は、はるか先の未来ですが、腕時計はものによっては、10年、20年と使い続けるのは当たり前です。

この点に関して、タグ・ホイヤーはひとつの回答を用意しています。Connectedには、2年間の保証を付けており、これを終えた後は本体と同額を支払うことで同社の機械式時計を追加で購入できる特典を付けています。

これは、高級スマートウォッチに感じる不安のひとつの回答例になるでしょうし、より高級なモデルを持つタグ・ホイヤーだからこそ可能なユニークな特典とも言えます。

今週は、このあたりで。また来週。

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