Jide TechnologyがAndroidでContinuumを実現する新OSを発表
Jide Technologyは、Remix OSの新バージョンとして「Remix OS for Mobile」を発表しました。リリースは、2017年夏頃を予定しています。
AndroidベースのRemix OS for Mobileを開発するJide Technologyは、元Googleのエンジニア3人によって設立されており、2 in 1タブレットの「Remix Ultra Tablet」と手のひらサイズのAndroid PC「Remix mini」と「Remix IO」を販売しています。これ以外にPC向けのRemix OSをリリースしています。
Remix OSの新バージョンとして位置付けられた「Remix OS for Mobile」は、名前がどおりスマホで動作します。これが専用デバイスになるのか、それとも既存のデバイスのROMを書き換える形で動作するのかは明らかになっていません。
これまでと大きく異なるのは、Remix OS for Mobileをインストールしたデバイスは、ディスプレイやキーボード、マウスが接続されたドックにデバイスを置くことで、PCのように使えるところです。ちょうど、Windows 10 MobileのContinuumのように動作します。Jideでは、これを「Remix Singularity」と呼んでいます。
Remix Singularityは、スマホのときはスマホ用のUIで動作して、ドックに接続するとマルチウィンドウを備えたWindowsライクなUIで動作します。これらに加えてテレビモードがあり、Android TVのような大画面テレビで使う前提のUIモードが存在します。Remix OS for Mobileがインストールされたデバイスがあれば、あらゆるシーンを1台でカバーできるというワケです。
Remix OSでは、アプリの対応なしにマルチウィンドウで動作します。Remix miniで使う限り、互換性が高く多くのアプリが支障なく動作します。Remix Singularityは、Windows 10 Mobileから発想を得たものですが、UWPアプリが揃わないWindows 10 Mobileよりも既存のアプリを活かせるRemix OSのほうが現実的となりそうです。
ここ数年は、カスタムROMを開発する独立ベンダは厳しい状況が続いています。Jideが「Remix OS for PC」をリリースしたときは、モバイルプラットフォームに見切りをつけてPCプラットフォームに舵切りしたように見えました。しかし、テレビ用セットトップボックス「Remix IO」をその後リリースして、小型Android PCに戻ったように見えて戸惑いました。いずれも、Remix Singularityへの布石だったと考えることができ、これらで得た経験はRemix Singularityに活かされることになるはずです。
このようにRemix Singularityは、ゼロスタートで開発しているワケではないので、あらゆるシーンでシームレスに動作することに驚かされるかもしれません。Remix OS for Mobileは、夏頃のリリースなので少し先ですが期待して待ちたいです。
恒例行事、Android Oは「Oreo」になるのか?
Phone Areaが20日、次期Android OSに、サンドイッチ状のクッキー「オレオ(Oreo)」が使われるのではないかと取り上げています。
もはや恒例行事とも言えますが、このネタ元はお馴染みのGoogle幹部のヒロシ・ロックハイマー氏です。
Android Nのときは、海苔(Nori)やナッツ(Nuts)やらと話題を提供した同氏ですが、今回も恒例行事を始めたようです。いまさらなくなるのは寂しいので、同氏には続けて欲しいとは思いますが、年々高くなるハードルをどうクリアしていくのか今後にも注目です(笑)。
今週は、このあたりで、また来週。