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Sailfish OSがXperia Xでベータテストを開始
MWC 2017で,JollaはSony Mobileとのパートナーシープを結び,Sony Open Deviceプログラム対象端末向けにSailfish OSを提供する発表しました。この成果として,7月中にSailfish OSのROMをエンドユーザ向けにリリースすること発表しました。
発表後は,目立った動きが見られなかったので立ち消えしたのかと考えていましたが,開発は着実に続けていたようです。Jollaは小さな会社ですが,フィンランドのヘルシンキという本拠地が他から影響を遠ざけて,良い方向に働いているのか着実に仕事を進めています。
Xperiaで動作するSailfish OSは,2.1.2をベースに開発が進められており,ARM64のアーキテクチャで動作するはじめてのSailfish OSで,Jollaに最も近いコミュティ開発グループでベータテストが行われています。
開発のターゲット端末はシングルSIMのXperia Xです。Sony Open Deviceとしてリストアップされている端末は以下で確認できます。
先のXperia X以外では,64ビットアーキテクチャのプロセッサ(Snapdragon 410/610/810以降)を搭載した端末がサポート対象になる可能性が考えられます。リスト中では,Xperi Z3以降からです。
Jollaは,サポート端末の範囲を公表していませんが,先のXperia Z3は2015年発売の端末です。少し古めの端末をサポートするのは,AOSPをベースとしたカスタムROMプロジェクトが行ってきましたが,成功したと呼べるようなものは存在しません。
最新端末を即座にサポートできるワケでもないので,難しい舵取りが必要なのは今後も変わりなさそうです。ただ,Sailfish OS自体を多くの人に知ってもらうキッカケとしては,今回の取り組みは悪くありません。Jollaにとっては,ひとつひとつ着実に仕事をこなして実績を積み重ねて行くことが未来を造ることにつながるのかもしれません。
Google Assistantを使ったアプリコンテストを開催中
プレビュー版が公開されているGoogle Assistant SDKを使ったアプリコンテストをGoogleが開催しています。
コンテストの優勝者には$10,000,準優勝者は$7,500,三位は$5,000の賞金が与えられます。
これ以外にも13のカテゴリで受賞者を決定し,それぞれで賞金が設定されています。コンテストの応募〆切は8月31日で,9月に審査が行われて,2017年代4四半期に受賞者が発表されます。
Google Assistantのアプリへの組み込みは,以下で解説されています。
日本語に対応したGoogle Assistantがロールアウトされており,使える端末が増えています。筆者が愛用するGalaxy S8+でも最近使えるようになったので,どう使うのが良いか試行錯誤しているところです。
音声ユーザインターフェースを持つアプリは,まだ実例が少ないので試行錯誤されて,今後,さまざまなアプリが登場するはずです。
アプリ構築のヒントがあるとすれば,現実世界でも書くよりも話す方が早い場合と,これと逆の場合があります。音声ユーザーインターフェースが有利に働くのは前者です。現実世界で,どのようなユースケースが当てはまるのか吟味して,これをアプリに応用していけばユーザーに素晴らしい体験が提供できるはずです。
先のアプリコンテストは日本からも応募が可能なので,素晴らしいアプリが出てくることを期待します。
今週は,このあたりで,また来週。