次世代のDexコンパイラを準備中
Androidアプリの.apkファイルには、コンパイル済みの.classバイトコードが含まれています。これを生成するコンパイラが新しくなります。すでにAndroid Studio 3.0 Betaに組み込まれており試せます。
新しいコンパイラは「D8コンパイラ」と呼ばれており、これまでのDXコンパイラと比較すると、コンパイル時間が短くなり、生成するバイトコードのサイズが小さくなります。性能が数値で公表されておらずグラフのみなので、性能が気になる方は先で上げたAndroid Developers Blogのエントリを参照してください。
D8コンパイラは、標準で有効になっていません。有効にするにはプロジェクトに含まれるgradle.propertiesファイルに以下の行を追加する必要があります。
D8コンパイラに、既知の問題はないとされており安心して使える状態のようです。
ただ、物がものだけに早々に結論を出すことはできないのか、バグレポートは受け付けているようなので、使ってみて気になる部分を見つけたら、以下のリンクからレポートを提出してください。
D8コンパイラは、Android Studio 3.1で標準コンパイラになる予定です。入れ替わった後のDXコンパイラは、メンテナンスモードに入ります。余談ですが、V8 Java Script Engineと言い、Googleはコンパイラに「8」を使うのが好きなんでしょうか。
スーパー・スイート・パワーのAndroid O、8月21日に発表
この原稿が公開されるころには既知の情報となっていますが、Googleは8月18日、8月21日にAndroid Oの発表イベントをニューヨークで開催すると発表しました。
いつもでなれば午前中からの開催ですが、現地時間の午後からの開催に設定されている理由は、米国で皆既日食が見られる時間にイベントを合わせているためです。神秘的な自然現象に合わせて、次世代のOSを公表するという憎い演出がされています。
先の特設ページでライブ配信が行われ、恐らくYouTubeでアーカイブも公開されるはずです。
またとない自然現象のタイミングだけではなく、現行のAndroid Nがリリースされたのも2016年8月22日の1年前で、2つのイベントが重なった発表会です。
事前情報では、コードネームは「Oreo」で決着とされていますが本イベントで判明します。また、同時に新型Pixelシリーズが発表されれば、今度こそ日本で発売されるのか注目です。
Essential Phoneがいよいよ販売開始
Androidの父と呼ばれるアンディー・ルービン氏が手掛けるEssentialのスマートフォンの出荷が開始されました。
公式ページで事前予約組は、決済情報を入力すれば、一週間以内に発送するとされています。
公式のストアでは米国内の出荷に限られていますが、Amazon.comの販売ページでは、9月1日からの発売で日本への出荷も可能です。価格は、$699で$1000を超えると言われているiPhone 8よりは安い設定です。
スペックは、ハイエンド端末の中ではスタンダードで、CPUにはSnapdragon 835、RAMは4GB、ストレージは128GBです。カラーバリエーションは、Black Moonと呼ぶ黒のみの展開でシンプルです。搭載OSなどは明らかにされていませんが、タイミングとしてはAndroid 7.1と考えられ、素のAndroidが搭載されているようです。
Essential Phoneは、日本での発売もあるのではないかと言われています。Pixelも日本で発売されなかったので、どうなるのかわかりませんが楽しみに待ちましょう。
今週は、このあたりで、また来週。