Android Weekly Topics

2018年4月第4週ZTEがAndroidのライセンスを失う可能性ほか

ZTEがAndroidのライセンスを失う可能性

4月16日、米商務省は中国の通信機器メーカ「ZTE」がイランや北朝鮮に対して、通信機器を違法に輸出していたとして、米国企業に対してハードウェアやソフトウェア含め、ZTEとの取引を禁止すると発表しました。

今回発表された取引禁止措置は7年間に渡るもので、これにはAndroidも含まれるのではないかと見られており、GoogleはZTEにライセンスを供与できないのはと見られています。

ZTEの製品は、25~30%米国企業の部品供給に頼っているとされており、今回の措置は同社に深刻なダメージを与える可能性があります。ZTEは、すべての従業員に緊急対策チームを立てて、今後の対策を行うとメッセージの送っています。

ことの発端は、米国からイランや北朝鮮に対する輸出禁止措置があるにもかかわらず、2010~2016年までZTEが米国から通信機器を不正輸出したことに始まります。ZTEは、この不正を認めて約1,300億円の罰金を支払うなどの合意を米国と行いましたが、これ含まれていた関係した社員に対する報酬の減額措置に下して、実際は減額を行わずに減額した虚偽の報告を行うなどをしていました。これに対して、米国の商務長官が「商務省をだます悪質な行為は無視できない」と厳しい批判を行いました。

米国商務省の声明を受けて、中国の商務部は「中国企業の正当な利益を保護するために、必要な措置を」との声明を発表しています。政治色が強くなっていますが、今後の動きが気になるところです。

ZTEと言えば、日本の3キャリアにも端末を供給しており、最近ではドコモから販売された折りたたみの2画面スマートフォン「Z-10K」が記憶に新しいところです。また、格安SIMプロバイダーもZTEの端末を多く採用しており、Androidのミドルからボトムレンジを支えているメーカーです。モバイルOSは、すべて米国企業が握っているので、ZTEはスマホを製造できなくなる可能性もあります(ここで、ZTEがSailfish OSを搭載する端末を発売すればおもしろい展開になりますが、考えられない展開です…⁠⁠。

今後、7年間もの間、ZTEからAndroid搭載の端末がリリースされないことになれば、同じレンジを狙うメーカーにとっては絶好のチャンスが訪れたと考えることもできます。しかも、業界の時間感覚で言えば、7年間と言えば永遠とも言える時間なので、今後、業界の勢力図が変わる可能性も十分に考えられます。

Android Pのコードネームは「Popsicle(ボプシクル)」なのか?

毎年、Google I/Oの前に出る話題と言えば、次期OSのコードネームです。

4月12日、9To5Googleは、Android Pのコードネームが棒アイスキャンディーの「Posicle(ボプシクル⁠⁠」になる可能性が高いと伝えています。

これは、Googleが公開した2018年春の壁紙コレクションの中に、棒アイスキャンディーの画像が含まれていることが根拠となっており、これを無視しがたい手がかりとしています。壁紙コレクションは、これだけでなく春を想像させるような壁紙で、合計6枚公開されています。

歴代のAndroidコードネームはお菓子の名前が使われており、アイス系ではFroyoとIce Cream Sandwichがあります。ただ、壁紙に含まれているだけで無視しがたいと言われても、無理があると感じるのは筆者だけではないはずです。

この理由が通るのであれば、これまで「KitKat」⁠Oreo」のように有名なお菓子の名前がコードネームとして使われて、メーカとのコラボも行われているので、次はグリコの「Pockcy(ポッキー⁠⁠」になる可能性も考えられます。

日本発のお菓子がコードネームに採用されれば、日本人からすれば喜ばしいことですが、韓国にもポッキーに似た「pepero(ペペロ⁠⁠」というお菓子があり、これもPからはじまります。ペペロは、ポッキーに遅れること17年後の1983年に発売されたチョコレート菓子で、韓国では、11月11日は「ペペロデー」と呼び友達同士でペペロを送り合うほど国民的なお菓子になっています。

ポッキーが候補になれば、韓国国民も黙ってはいない可能性もあります。なれば、これまでとはちがった騒動になり別の所でも話題になるかもしれません。

今週は、このあたりで、また来週。

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